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ダルスマン特別報告者、北朝鮮の人権問題で「最高責任者の制裁」を提言

ダルスマン特別報告者、北朝鮮の人権問題で「最高責任者の制裁」を提言

Posted October. 29, 2014 03:17,   

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国連で北朝鮮の人権問題を担当するマルズキ・ダルスマン特別報告者は28日(現地時間)、国連総会第3委員会の北朝鮮人権セッションで、「国連安全保障理事会は、北朝鮮の人権状況を国際刑事裁判所(ICC)に付託するべきだ」と述べた。

ダルスマン氏は、委員会に提出した活動報告書で、「北朝鮮の人権侵害と関連して最も責任がある人への制裁」も求めた。ダルスマン氏は具体的な地位と名前は言わなかったが、今年2月、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)は、「その対象に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記も含まれる」という書簡を北朝鮮側に送った。

米政府のラジオ放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などによると、ダルスマン氏は報告書で、「北朝鮮の朝鮮人民軍と人民保安部などが、労働党と国防委員会、最終的に最高指導者に代わって人道に反する罪を犯していることを示す証拠がCOIの調査によって収集された」と明らかにした。また、VOAは、「これにより、北朝鮮の最高指導者である金正恩第1書記と彼の側近が、人道に反する罪の責任を負うことになるかもしれない」とのダルスマン氏の発言を伝えた。

これに先立ち、北朝鮮外務省の崔明男(チェ・ミョンナム)副局長など北朝鮮代表団は27日、ニューヨーク国連本部でダルスマン氏に会い、「新しく客観的な北朝鮮人権状況の調査のための訪朝」を提案したと、AP通信などが報じた。北朝鮮関係者がダルスマン氏に会ったのは初めて。

一方、同日、国連本部の近くにある北朝鮮国連代表部の前で、チャンネルAの人気番組「今、会いに行きます」の出演陣である元北朝鮮軍看護将校のイ・スンシルさんや「北朝鮮反人道撤廃連帯」のクォン・ウンギョン事務局長など4人が抗議デモを行った。