Go to contents

「嘘だ」VS「28年間収監された」 政治犯収容所巡り北朝鮮外交官と脱北者が論戦

「嘘だ」VS「28年間収監された」 政治犯収容所巡り北朝鮮外交官と脱北者が論戦

Posted October. 24, 2014 03:26,   

한국어

「北朝鮮に政治犯収容所はない。嘘の主張をしている」(北朝鮮代表団)

「私が28年間そこにいたことが明白な証拠だ」(脱北者)

22日(現地時間)米ニューヨークの国連本部で、北朝鮮人権市民連合がオーストラリアやボツワナ、パナマの国連代表部と共同主催した北朝鮮の人権問題を討議する会合で、北朝鮮の外交官と脱北者が舌戦を繰り広げた。北朝鮮は会合に、北朝鮮国連代表部の金星参事官など9人で構成された代表団を参加させた。北朝鮮人権問題を主題にした公式の国連会合に、北朝鮮代表団が出席するのは異例のこと。

関心を集めたのは、北朝鮮政治犯収容所である18号管理所に収監されていた脱北者キム・ヘスクさん(53)。キムさんは、18号管理所で13才から41才まで収監された凄惨な状況を証言した。「28年間、なぜそこにいなければならないのか知らずに生きてきた。トウモロコシの粉でおかゆを作って食べた。お腹がすいて死にそうだった」と語った。数人の出席者の目は涙で潤んでいた。

共に証言台に座った北朝鮮政治犯収容所被害者家族協会のチョン・グァンイル代表は、「国連で北朝鮮人権決議案を通過させ、1日も早く北朝鮮住民が自由に暮らせるようにしてほしい」と呼びかけた。

これに対して、北朝鮮代表団は、「政治犯収容所があるという脱北者の証言は、北朝鮮体制を攻撃するためのものだ」と強く反発した。

北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)のマイケル・カービー委員長は、COIに証言した脱北者を「人間のゴミ」と非難した北朝鮮当局の過去の発言を取り消すよう求め、「国連安全保障理事会は、北朝鮮の人権蹂躙の加害者である指導部を国際刑事裁判所(ICC)で必ず裁かなければならない」と北朝鮮側に迫った。