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「エボラパニック」 ワシントンに拡大か

「エボラパニック」 ワシントンに拡大か

Posted October. 18, 2014 03:45,   

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米国内で初めてエボラ出血熱に2次感染した女性看護師のニーナ・ファムさんが16日(現地時間)、ワシントン郊外の国立保健院(NIH)に移され、エボラ出血熱への憂慮が広がっている。

テキサス長老派教会病院で治療を受けていたファムさんが専用機で搬送される直前の16日午後、メリーランド州ベセスダ市のNIHの感染症研究所の前。ホワイトハウスから18キロ離れ、自動車でわずか30分で到着できる感染症研究所は、普段よりも出入りが厳しく統制されていた。

警察は、自動車の統制だけでなく、患者の家族まで身分証を確認した。取材陣の出入りも統制された。ワシントン地域の放送局WUSA9は、病院の前に中継装備を設置しようとしたが、できるだけ離れて設置することを求める病院側と軽くもめたりもした。

病院の近くに住むシェリル・シェフィールドさんは、帰宅時に記者に対して、「私の家の前でエボラ出血熱の患者を治療するなんて、不思議な感じで、怖い。信じられない」と不安な気持ちを語った。

米国の現地メディアは、疾病対策センター(CDC)がファムさんをNIHに搬送したことを受け、治療に関心を寄せている。NIHが米国の4大エボラ出血熱専門治療機関の1つであるうえ、米国でも最高水準の医療スタッフを保有していることから、万一、治療に失敗する場合、エボラ出血熱の恐怖が米国全域に広がるためだ。しかも、ファムさんやもう一人の感染者のアンバー・ビンソンさんのように、エボラ出血熱の患者を治療して医療スタッフがまた感染すれば、ワシントンがエボラ出血熱の直撃弾を受けかねない。

オバマ大統領は同日も外部の日程を取り消し、保健福祉省のシルビア・バーウェル長官らと会議を開き、エボラ出血熱の拡散防止に総力を挙げた。

オバマ大統領は、記者団に対して、「エボラ出血熱のツァー(CZAR・ある問題の最高責任者)」の任命を求める共和党のジョン・マケイン上院議員などの要求を受け入れることを決めた。オバマ大統領は、エボラ出血熱の初期対応に失敗したという指摘を受けているトーマス・フリーデンCDC所長の責任問題について、「フリーデン所長らはほかのことでも忙しいため、エボラ出血熱の対応のために1名追加で任命するのが適切なこともある。人選が決定すれば発表する」と述べた