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庁舎を取り囲んだデモ隊、制裁に乗り出した中国政府

庁舎を取り囲んだデモ隊、制裁に乗り出した中国政府

Posted October. 03, 2014 03:13,   

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香港都心を占拠した民主化デモが、政府庁舎の占拠へと広がるか、それともなかなか進展しない長期戦に差し掛かるかの分かれ道に立っている。中国政府は、本土人の香港観光を制限するなど、本格的な経済制裁に乗り出した。

デモ発生から5日目の2日(現地時間)、学生や市民など数万人は、政府庁舎のある香港島・金鐘周辺に再び集まり、梁振英香港行政長官の辞任や完全な直接選挙制導入を要求した。今回のデモは、香港行政長官選挙の参政権を制限する中国政府に反発して始まったが、梁長官が、警察の催涙弾使用を承認し、辞任対象になった。

中国政府が辞任を拒否する梁長官への支持意思を明らかにしている中、香港の学生デモ隊が、辞任の期限として示した2日夜も過ぎており、緊張が高まっている。デモ隊は、早ければ3日から最後通告で警告したとおり、政府庁舎占拠や包囲デモを通じて、辞任を拒否する梁長官に働きかけるものと見られる。交渉の可能性もあるが、梁長官は、学生らの辞任の主張を撤回してこそ、会話ができるという方針であり、接点を見つける可能性は大きくない。

中国政府は、国営メディアを総動員して、デモ隊を激しく批判した。共産党機関紙の人民日報は同日、1面の社説で、香港のデモを、憲法秩序への厳しい挑戦と決めつけた。また、中国国家旅游局は、各旅行社に対し、香港への団体旅行を中止するよう指示したと、サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)が伝えた。中国観光客の足が途絶えれば、香港の主要産業の観光は少なからぬ打撃を受けるものと見られる。

一方、米国のジョン・ケリー国務長官は1日、中国の王毅外交部長とワシントンで会って、「香港市民の普遍的参政権を支持する」と働きかけた。これに対し、王毅部長は、米国に対し、内政干渉の中止を要求し、強く反発した。

(10)Kポップのように…若い作家ら、「Kフィクション」で世界に挑戦

「世界に向け発信する若い韓国文学」

アジア出版社が、韓国の若者作家の最新の短編小説を英語で翻訳し、世界に紹介する韓英翻訳小説「K−フィクション」シリーズを刊行した。1回目の5冊は、朴玟奎(バク・ミンギュ)の「バフェットとの夕食」(写真)、バク・ヒョンソの「アルパン」、ソン・ボミの「アドバルーン」、オ・ハンギの「私のクリント・イーストウッド」、チェ・ミンウの「イベリアのさそり」だ。アジア出版社は、「海外で韓流ブームを先導する『K−ポップ』に着目し、『K−フィクション』と名づけた」とし、「若い作家の最新作を、K−フィクションというブランドで紹介することで、韓国文学の領土を広めていきたい」と明らかにした。

アジアは、韓国近現代文学の古典100数冊を翻訳した「バイリンガルシリーズ」を刊行した経緯がある。K−フィクションにも、バイリンガルシリーズを翻訳した韓国文学翻訳の専門家らが参加し、翻訳の質を高めた。翻訳に参加したハーバード大学韓国学研究所のチョン・スンヒ研究員は、「地球化時代に、世界の人たちと一緒に呼吸できる主題意識を持っている優れた作品だ」とし、「軽いような文体だが、相当奥深さのあるテーマを扱っている」と明らかにした。

本には、作家の考え方を盛り込んだ「創作ノート」や、評論家の批評を盛り込んだ「解説」と「批評の声」も一緒に乗せており、外国人読者らの理解も手助けしている。本は、オンライン書店のアマゾンなどを通じて販売される。韓国を訪れる海外留学生や、短期間滞在する外国人に、K−フィクションを紹介するための韓国短編小説購読講座なども開く予定だ。各冊は7500ウォン。