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[社説]済州地検長、間違いが無ければなぜ身分をだましたのか

[社説]済州地検長、間違いが無ければなぜ身分をだましたのか

Posted August. 18, 2014 04:31,   

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済州道(チェジュド)の金秀昶(キム・スチャン)地検長が今月12日夜、済州市中央路の済州消防署周辺の飲食店前で、性器を出してわいせつな行為をした容疑で逮捕され、警察の取り調べを受けた。金地検長は、警察の取調べを受ける時、身分を隠すために、弟の名を名乗った。指紋照合の結果、別人を名乗ったことがばれると、後で、本人の名を明らかにしたが、身分は最後まで隠した。金地検長は、容疑の事実も否認した。金地検長にやましいところなど無かったら、警察が明らかにするまで、身分を隠したことは、釈然としない行動だ。

金地検長は、わいせつ容疑を行った人と服装が似ていた自分を、警察が誤ったことで起きた出来事だと主張した。通報した女子高生は、わいせつ行為をした人として、金地検長を名指したが、まだ断定するのは難しい。この女子高生も、「人相着衣が似ている」とだけ話している。警察は、飲食店の防犯カメラ(CCTV)の映像を確保して、分析しているが、映像がはっきりしておらず、わいせつ行為者として名指されか人かどうかは、より詳しく分析をしなければならない模様だ。

容疑内容の事実如何とは別に、彼が、警察で示した言動には問題があった。警察での取り調べの過程で、弟を名乗ったのは、一種の捜査妨害行為であり、米国などの先進国では、重く処罰する犯罪に当たる。彼は、検察と警察との対立などを考慮したかのように、「検察組織に迷惑をかけると思ってそうした」と釈明したが、容疑内容が事実でなかったら、迷惑をかける理由などない。かえって、身分を隠したことで、何か疚しいことでもあるのではないか、という疑惑を持たれかねない。検察は、最高検察庁・監察本部長を済州におくって、確認調査を行った。しかし、警察が捜査中の事案なだけに、監察調査は後でするのが理にかなっている。

検事に任官されてから21年も経った高官が、罪無く逮捕されたなら、当然、身分を明らかにすべきだった。検事長でない平検事も、警察署の留置場にいれられ、11時間後に釈放されたことなど、自分が寡聞なせいか、聞いたことがない。彼は、泥酔の状態でもなかったという。金地検長の容疑については、公正かつガラス張りに捜査が行われるべきだ。法務部と検察は、金地検長に対し、捜査が無理なく行われるよう、済州地検長のポストからひとまず、退かせるべきだ。警察が、済州地検の捜査指揮を受けるのに、彼が済州地検長に居座り続けば、捜査も萎縮するだろうし、いかなる結果が出ても、国民は納得できない。