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[オピニオン]野党が本当に知らないこと

[オピニオン]野党が本当に知らないこと

Posted August. 15, 2014 04:07,   

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大統領府が、セウォル号事故当日(4月16日)の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の行動を分単位で公開した。午前10時、初めて国家安保室の書面報告を受けた後、午後5時15分に中央災害安全対策本部に行くまでの7時間、短い時は3分、長い時は58分の間隔で計18回、安保室と政務首席室の書面または電話報告を受けた。資料では、朴大統領が午前10時15分、客室などを徹底的に確認し、漏れている人がいないように注文するなど、必要な指示を下したとしている。

◆新政治民主連合は、7時間の間、朴大統領はどこで何をしたのかと「大統領(無)責任論」攻勢を展開した。金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長は国会で、「大統領は常に(大統領府の)建物内にいるため、どこにいても報告できる」としながらも、具体的な位置については語らず、疑惑を呼んだ。日本の産経新聞は、野党の攻勢と大統領の長年の側近、チョン・ユンフェ氏を巧妙に組み合わせて覗き見的な記事を掲載した。大統領府が大統領の行動を公開したのは、産経新聞に対応するための苦肉の策と見える。

◆大統領府の建物内での大統領の具体的な位置と動線は、歴代どの政府も警備上、公開しなかった。大統領府の建物内に大統領の執務室はいくつかあり、警護官と秘書官が常に近くで警護している。官邸でも報告書を見ることが唯一の趣味のような朴大統領が、非常事態の瞬間に別の場所で関係のない事をしていたと考える国民がどれほどいるだろうか。

◆にもかかわらず、セウォル号国政調査特別委の新政治連合幹事の金賢美(キム・ヒョンミ)議員は、「核心は、朴大統領が報告をすべて把握したのか、誰と相談したのか、どんな指示を出したのかだ。これに対する答えは相変らずない」と攻勢を続けた。同じ資料に対して、一方は「甲」と読み、もう一方は「乙」と読むようなものだ。7時間の間、大統領の対応が適切だったのかどうか、野党として問うことができる。しかし、どこで何をしたのかという事実関係すら認めることができないなら、朴大統領が金議員を招いて非公開で現場検証でもしなければならないのかも知れない。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員swpark@donga.com