Go to contents

[社説]28師団解散の覚悟で兵士の頻発な死亡原因を究明すべきだ

[社説]28師団解散の覚悟で兵士の頻発な死亡原因を究明すべきだ

Posted August. 13, 2014 04:16,   

한국어

休暇中に現役兵士2人が、同伴自殺する不幸な出来事が起きた。自ら命を絶った兵士らは、集団暴行で死亡したユン某一等兵と同じ部隊の陸軍28師団の所属であり、その衝撃はなおさら大きい。28師団は過酷行為や自殺を促す構造的問題を抱えており、悲劇が続くと疑わざるを得ない。

11日に同伴自殺したA上等兵は、入隊後、自殺を試みたことがあり、B上等兵は、人性検査で自殺見込みの判定を受けた問題兵士だった。さらに、A上等兵は今年6月、同じ部隊員に、「8月の休暇中、B上等兵と一緒に自殺するつもりだ」と予告したが、この事実は、指揮官らに報告すらされなかった。自殺直前に、A上等兵は、キム某上等兵の名前と一緒に、「殺してやりたい」というメモを残したが、28師団の関係者は昨日、「殴打の状況は認められなかった」と釈明した。

「自殺予告」すら黙殺される部隊であり、殴打の状況があったとしても、ひとまず、見なかったことにしようという隠蔽慣行が蘇ったのではないか、疑わしい。軍は、6日の古参のキム上等兵の過酷行為の有無と同伴自殺との関連性について、必ず解明し、公開しなければならない。

28師団は、京畿道漣川(キョンギド・ヨンチョン)地域の非武装地帯(DMZ)を含め最前線の警戒を担当している。管轄地域に臨津江(イムジンガン)が流れる軍事境界線(MDL)が含まれており、地上と水中を警戒しなければならない難しさがある。とはいえ、過酷行為や人権侵害が許されるわけではない。国防部は、28師団の解散もありうるという強い覚悟で、大型不祥事が後を絶たない構造的問題点を突き詰め、見直さなければならない。

ユン一等兵事件で、28師団の師団長が解任されたが、まだ、後任は赴任していない。ユン一等兵が所属していた連帯の連隊長以下の指揮官らは、全て入れ替えられた。泣き面に蜂かのように、同伴自殺の出来事が起き、師団全体が大混乱に陥っているだろう。後任の師団長の人選を急ぎ、指揮体系を整えることも急を要している。28師団をこのまま放置すれば、最前線の戦闘力に大きな穴があけられるのは必至のことだ。