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[オピニオン]高麗人の「統一大長征」

Posted August. 05, 2014 04:37,   

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今年は高麗人のロシア移住150周年だ。高麗人は旧ソ連に暮らす韓国人を意味する。1863年、咸鏡北道慶源(ハムギョンプクト・キョンウォン)出身の約60人が豆満江(トゥマンガン)を渡って沿海州地新墟に定着した。ハワイの農業移民より39年早い最初の集団海外移住だった。記録上では151周年だが、高麗人はロシアが公式に移住を認めた1864年を基準に今年を150周年として記念している。

◆高麗人が記念事業として企画した「統一大長征」自動車ラリーチームが、現在ロシア極東地方を走っている。7月7日にモスクワを出発したラリーチームは、シベリアと沿海州を経て、今月9日に北朝鮮に入る。12台の自動車に分乗した約30人の高麗人は、羅津(ナジン)、元山(ウォンサン)、平壌(ピョンヤン)を経由し、16日に軍事境界線を越えてソウルに到着する予定だ。1万5000キロに達する大長征だ。高麗人協会のチョ・ワシリー会長は、「自動車大長征が統一と南北関係の刺激剤になるだろう」と意味づけた。

◆高麗人の歴史には韓国民族の悲しい過去が含まれている。沿海州は、日本による植民地支配期に抗日闘争の前進基地の役割を果たした。ウスリースクにある愛国の志士、李相卨(イ・サンソル)遺墟碑には、国を失った民の悲しみを伝える先生の遺言が刻まれている。「私は祖国の光復を見ずにこの世を去る。どうして孤魂の祖国に行くことができるだろうか。私の体と遺品はすべて燃やし、その灰は海に撒き、祭祀(葬儀)もするな」。高麗人は1937年に中央アジアに強制移住させられ受難を経験した。

◆北朝鮮は、平壌で開かれる8・15記念行事への参加を条件に、ラリーチームの北朝鮮縦断と軍事境界線の通過を許可した。北朝鮮も、南北和解を望む高麗人の念願を無視することはできないだろう。ラリーチームがソウルに到着すれば、100人余りの国民参加団が加勢し、釜山(プサン)まで長征を継続する。他国で独立闘争をした高麗人の子孫が統一を祈って推進した大長征が南北の和解に役立ってほしい。今年9月には、北朝鮮が参加を表明した仁川(インチョン)アジア大会が待っている。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委 hnbhang@donga.com