Go to contents

[オピニオン]権垠希流の「高速出世」の影

[オピニオン]権垠希流の「高速出世」の影

Posted August. 04, 2014 09:25,   

한국어

先日、さまざまな分野の人たちと会話を交わす機会が会った。新政治民主連合が、7.30再補欠選挙で、権垠希(クォン・ウンヒ)前警正を、光州(クァンジュ)に公認し、議論が熱かった時期だった。「見返り公認」が、野党に悪材料になるだろうということに、みなが共感していた。組織生活で、権垠希のような上司や部下に出会って、「地雷を踏む」ことほど、不幸なことはないだろうと、みなの意見が一致した。

◆昨年8月、国会国政調査の聴聞会で、権垠希は、国家情報院の書き込み疑惑の捜査過程で、金用判(キム・ヨンパン)元ソウル警察庁長から捜査縮小の圧力を受けたと主張した。一方、ソウル警察庁・サイバー犯罪捜査隊のキム・スミ分析官など13人の警察官は、1人も例外なく、「いかなる形の外圧も無かったし、一寸の恥もない」と一つ一つ反ばくした。我が現実で、政治的波紋の大きな敏感な事案について、全ての人たちが口裏を合わせて、うそをつくのが可能なのか疑問だ。裁判所は、金用判を巡る1審と2審の裁判で、権垠希の主張を跳ね返した。

◆権垠希は約1年間、弁護士を務めた後、31歳だった05年、警正に特別採用されたが、今年6月に警察を離れた。「正義の化身」でもあるかのように、声を高めたが、弁護士時代の偽証教唆疑惑や修士論文の盗作疑惑、夫の財産の縮小疑惑など、旧悪政治家顔負けの疑惑だらけだった。孔柄鋹(コン・ビョンホ)博士は、「権垠希の論文は、道徳的責任はもとより、法的責任も持つべき100%盗作論文だ」と批判した。最高裁判所でも、金用判の無罪が確定すれば、権垠希は、聴聞会偽証の容疑で、司法処理される可能性もある。

◆わずか40の年で国会議員になったが、「権垠希流の高速出世」の影は濃い。今後、「第2の権垠希流の一発」を夢見て、政治圏と癒着しようとする公務員が続出するかもしれない。自分だけの現実認識に埋もれ、いつでも裏切いかねない同僚はいないか、警戒しながら生きなければならなければ大変疲れるだろう。権垠希が、本人の希望通り、国会安全行政委員会に配置され、上司だった警察幹部らをしかりつける姿は、想像するだけでコメディだ。権垠希の国会入りは、歪んだ我が社会の一段面を示しているような気がする。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com