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盆唐ソウル大学病院・SKT、サウジに医療ITを輸出

盆唐ソウル大学病院・SKT、サウジに医療ITを輸出

Posted July. 01, 2014 05:06,   

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韓国医療界と情報技術(IT)業界とが協力して構築した病院情報システムが、700億ウォン台で海外に初めて輸出される快挙をあげた。今回の輸出をきっかけに、韓国の医療情報システムの優秀性が認められ、より幅広く海外市場を開拓できるだろうという期待が高まっている。

盆唐(プンダン)ソウル大学病院・SKテレコムコンソーシアムは先月29日、サウジ国家防衛部と病院情報システムの輸出計画や合弁会社設立の基本協約に署名したと、30日明らかにした。今回の契約で双方は今後2年間、サウジ国家防衛部所属の6つの軍病院、計3000床あまりのベッドの情報システムを構築することになった。情報システムは、病院内業務や保険、医療記録、設備、人事など、全ての行政業務を管理する役割を果たす。システム開発は、盆唐ソウル大学病院や医療専門IT企業のイージーケアテックが手がけており、その所有権はソウル大学病院が持つ。SKテレコムは、現地での市場調査や海外営業を担当する予定だ。コンソーシアムの実務チームは来月中に、サウジに派遣され、システム構築を開始する。

また、盆唐ソウル大学病院・SKテレコムのコンソーシアムは、サウジ国家防衛部と共に合弁会社を設立し、サウジや中東地域の病院情報システムの輸出事業を推進することにした。双方は、これを通じて今後5年間、少なくとも3000億ウォン以上の売上げが見込まれている。

韓国の大手病院のシステムのサウジ進出は昨年9月、陳永(チン・ヨン)元保健福祉部長官が、サウジ保健部と、計1兆ウォン台の「保健医療協力合意の議事録」に署名した後から、本格的に開始された。コンソーシアムの関係者は、「韓国最高の病院と通信会社とが結合した結果物ということで、高い評価を受けている」とし、「これまで契約候補として取り上げられてきた米国や欧州メーカーを追い抜き、短期間で契約が実現したことで、現地でも我々のシステムへの関心が高い」と伝えた。

盆唐ソウル大学病院の李哲熙(イ・チョルヒ)院長は、「中東は、世界のIT企業がしのぎを削っているところであり、今回の契約の成功は、大きな意味を持っている」と話した。SKテレコムの河成旼(ハ・ソンミン)社長は、「ヘルスケア事業は、SKテレコムの重要な新成長エンジン事業だ」とし、「SKテレコムが保有した技術やマーケティング経験を通じて、積極的に市場開拓に乗り出す計画だ」と話した。

福祉部海外医療進出支援課のチョン・ホウォン家長は、「現在、サウジで数件の輸出契約が話し合われている」とし、「今回の輸出は、ほかの交渉にもよい影響を及ぼすものと期待され、計画通りに実現すれば、2008億ウォン近い輸出成果を挙げることができる見通しだ」と語った。盆唐ソウル大学病院・SKテレコムのコンソーシアムには現在、中東のほか、欧州や東南アジア、中華圏の複数の会社から、医療情報分野での協力可能性の問い合わせが引き続き寄せられている。