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「16強への希望捨ていない」 洪明甫号、沈んだ雰囲気の中で練習 

「16強への希望捨ていない」 洪明甫号、沈んだ雰囲気の中で練習 

Posted June. 25, 2014 03:33,   

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「よしよし、いいぞ。集中!」

金信𨪙(キム・シンウク)が練習途中、何度も声を出しながら雰囲気を変えようとした。だが、深く沈んでいる雰囲気は192センチ93キロの金信𨪙が盛り上げるには重過ぎた。金信𨪙の掛け声を受けてくれる選手も殆どいなかった。練習場と外でいつも金信𨪙とくっついている後輩の孫興民(ソン・フンミン)は正直だった。孫興民は「1日で変えられる雰囲気でないのが事実だ」と話した。

前日の1次リーグ第2戦でアルジェリアに2−4で完敗した韓国代表が24日(韓国時間)、キャンプ地のフォス・ド・イグアスにあるフラメンゴ競技場で沈んだ雰囲気の中で練習を行った。フィジカルコーチの池田誠剛氏が主導する練習の頭の15分間は、報道陣のカメラシャッター音しか聞こえないほど、練習の雰囲気は重かった。この日、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督をはじめコーチ陣も、雰囲気を変えようと選手たちの間に入って声を出しながらパスゲームに参加した。

暗い雰囲気は、練習は終わった後のミクストゾーン(共同取材区域)を通過する選手たちの表情にも出ていた。普段、報道陣の取材に良く応じていた奇誠庸(キ・ソンヨン)は「すみません。今日はちょっと…」と言ってミクストゾーンで抜け出した。ハ・デソンも同じだった。アルジェリアに負けた後、「責任感と悔しい気持ちで一睡も寝れなかった」と話したハン・グクヨンは、インタビューの途中、声が震える場面も。涙を堪えようと唇を噛みしめる姿もあった。

沈うつとした雰囲気の中でも、選手たちは16強入りへのわずかな希望を捨てていなかった。ハン・グクヨンは、「0.1%の可能性でもあれば挑戦する。怪我をしても関係ない。(体力を消尽して)グラウンドから這って出るつもりで挑む」と語った。アルジェリアで奮闘した孫興民も、「16強への希望を捨てていない。精神的にしっかりと準備する」と話した。

選手たちは、練習が終わった後、チーム最年長のベテラン、クァク・テヒの呼びかけでピッチの中央に集まって、5分にわたって立ったまま話を交わした。そして肩を組んでは、腰を曲げて「ファイティング」を叫んだ。練習が終わると、選手たちより先にバスに乗り込んでいた洪監督とコーチらも、選手たちの動きを最後まで見届けていた。

韓国代表は先月31日に米国マイアミで始まった合宿以来、こういう形で練習を締めたのは初めて。代表チームは、第3戦となるベルギー戦が行われるサンパウロに26日に入る。