Go to contents

犬専用のテレビ番組登場、ワンちゃんもテレビを見る時代

犬専用のテレビ番組登場、ワンちゃんもテレビを見る時代

Posted June. 03, 2014 08:54,   

한국어

犬とテレビを見た。

記者は最近、ソウル(ヨイド)のペット専用ネット放送のチャンネルハッピードッグの事務所で、クッキーやマイプレシャスとテレビの前に座った。クッキーは、生後6歳のラブラードル・レトリバー、マイプレシャスは、生後7ヵ月のシベリアンハスキーだ。

テレビの画面のなかで、ペットが犬のガムを噛むと、クッキーが画面の前に走りだし、鼻を鳴らした。その後のビリヤード台のシーンでは、色とりどりのボールが軽快な音とともに台を滑った。マイプレシャスの頭も、小刻みに動いた。記者の目には、退屈な防犯カメラのように映るが、犬にとっては、笑いころげる芸能だった。

ペット127万頭(農林畜産食品部の試算)の時代を迎え、犬専用の放送番組が登場した。CJハロービジョンは今年2月、イスラエルで制作した「ドッグテレビ」の版権を購入し、イスラエルや米国に続き、3番目に放送を開始した。チャンネルハッピードッグも、先月から、番組を自主的に制作し、ネット上で放送している。

主要視聴層は、1人で留守番をしている犬達だ。飼い主が外出するとき、ペットのためにテレビをつけたまま出かける。1人世帯が増え、「視聴犬」も増える傾向を見せている。チャンネルハッピードッグの諮問を担当している全北(チョンブク)大学獣医学科のバク・チョル教授は、「自宅に一匹残されれたペットは、泣きほえたり、ドアを引っかいたりして苦しむ場合が多い」とし、「このように分離不安症を患っている犬は、ほかの子犬が遊ぶ様子をテレビで見て、落ち着くこともありうる」と説明した。

犬達は、コメディーを好む。犬専用番組では、周期的に「ハッハッ」という息切れの声を出すが、この声さえすれば、わき見をしていた犬達も、画面を見て、尻尾を振った。チャンネルハッピードッグのクァク・サンギ代表は、「犬達が遊ぶシーンを撮影した後、専門家の諮問を経て、犬が気持ちのよい時に出す音だけを別途編集して収録する」と明らかにした。都会生活をしている犬らのため、自然風景と共に、水や風、鳥の音も聞かせる。これには、建国(コングク)大学獣医学科のパク・ヒミョン教授チームが研究した「ペットの安定のための高周波の音」を含まれている。

犬だけが聞くことのできる音であり、記者はいくら耳を傾けても聞くことができなかった。しばらくテレビを見ていると、犬になって通りを歩き回っているような錯覚にとらわれた。犬の目線にあわせたカメラのアングルのため、画面の中の通りは、人間のふくらはぎだけが映り、向側から近づく犬と目もあった。犬をキャストすることは難しくない。出演料もない。自分の犬が、テレビの画面に出てくることを願う飼い主が多いからだ。キャストの基準は、外見よりはよく遊ぶ「芸能感」が重要だ。国内で制作された犬専用番組には、雑種の犬は一頭も出てこない。

「犬達は、自分と同じ種がテレビに出てくることを最も好みます。街中の雑種犬は、テレビを見ることなどないから、出演もしていません」(チョン・ソクヒョン、チャンネルハッピードッグのPD)