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「オピニオン」ソウル市のファーストレディー

「オピニオン」ソウル市のファーストレディー

Posted May. 30, 2014 08:48,   

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米国では大統領夫人は、ファーストレディー(first lady)、副大統領夫人は、セカンドレディー(second lady)となっている。州知事の妻は、その州のファーストレディーと呼ばれている。そのようなやり方なら、ソウル市長の妻は、首都ソウルのファーストレディーだ。わが国は、副大統領はなく、首相や長官といっても、選出職ではない。選出職から見れば、ソウル市長の妻が、この国のセカンドレディーとも言える。

◆朴元淳(バク・ウォンスン)ソウル市長の妻のカン・ナンヒ氏は、なかなかその姿を現さない。東亜(トンア)日報の写真資料を探したところ、カン氏は、12年10月の大統領選挙の投票日に、朴市長と一緒に投票する写真や、12年1月、赤十字社ソウル支社で、ボランティア活動に乗り出した写真があるだけだ。市民らは、朴市長がなぜ、美人の妻を同伴しないのか、知りたがる。世間では、美容整形などと、いろいろ言われているが、それが事実かどうかも分からないし、美容整形したとしても、最近のようなご時勢で、それが問題になるかどうかも分からない。

◆与党セヌリ党の鄭夢準(チョン・モンジュン)ソウル市長候補の場合、鄭候補本人より、妻のキム・ヨンミョン氏が好きだから支持する、という人もいる。キム氏は、今回の6.4統一地方選挙を控え、夫との街頭での選挙運動やさまざまなボランティア活動に活発に参加している。一人で行動する朴市長とははっきり対照をなしている。キム氏も同様に、美人の上、金東祚(キム・ドンジョ)元外務長官の娘であり、米名門・ウェルズリー女子大・政治学科を卒業したエリートだ。庶民としては、かえって拒否感がするほどだ。しかし、意に介さず、いつも夫の傍で、まじめに内助する姿を見せている。

◆ファーストレディーは、どの国の法でも、公的ポストではないが、事実上公人だ。なぜかといえば、今も昔も、一つの布団を使う妻の権力は、無視できないからだ。男は、世界を支配するのは男だと豪語するが、その男を支配するのは、女だ。朴市長が、今日、6.4統一地方選挙の事前投票時に、妻のカン氏と一緒に姿を現すという。これを機に、不要な議論が完全に解消されることを願う。ソウル市のファーストレディーなら、市民に顔は頻繁に見せることができるべきではないか。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com