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平壌の23階建て集合住宅が崩壊、「160人以上が死亡」

平壌の23階建て集合住宅が崩壊、「160人以上が死亡」

Posted May. 19, 2014 06:54,   

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北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で建設中だった高層住宅が崩壊する事故が発生した。朝鮮中央通信は18日、「13日に平壌市平川(ピョンチョン)区域の建設現場で、住民が住む予定の住宅の施工をいい加減に行い、それに対する監督・統制を正しく行わなかった幹部らの無責任な行為によって重大な事故が発生し、人命被害が出た」と報じた。北朝鮮は事故の具体的な発生の経緯と人命被害の規模については明らかにしなかった。

これを受けて韓国政府当局者は、「13日午後、平壌市平川区域アンサン1洞の23階建て集合住宅が崩壊した。建物が完成する前に92世帯が入居していたと推定される」と明らかにした。1世帯当たり3、4人と推測すると、崩壊事故の死傷者は300人を超えるものとみえる。ある消息筋は16日、平壌から来た中国人実業家の言葉を引用して、「すでに死者だけで160人を超えた」と伝えた。

北朝鮮は異例にも事故のことを伝え、責任者である崔富一(チェ・プイル)人民保安部長が現場で謝罪する内容まで報じた。崔部長は、「事故の責任は朝鮮労働党の人民愛の政治を正しく実行できなかった私にある」とし、「人民の前で犯した罪は何をもってしても補償することも許されることもない」と謝罪した。

労働党機関紙の労働新聞には、ある幹部が住民の前で頭を下げている写真も掲載された。政府当局者は、「北朝鮮が天変地異ではなく事故について報道し、責任者が謝罪する様子まで公開したのは初めて」と述べた。政府の一部では、「北朝鮮が、セウォル号惨事の問題で苦境に立たされた韓国政府と比較される姿を演出しようと、前例のない謝罪だけでなく責任者処罰まで迅速に進める可能性がある」という見方も出ている。