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世界都市の88%、大気汚染が深刻

Posted May. 09, 2014 07:08,   

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世界の大半の都市の粒子状物質の濃度が、世界保健機関(WHO)が定めたガイドラインを超えていることが明らかになった。WHOは、世界91ヵ国・1600都市を対象に、空気の質を調査した結果、大半の都市の空気が汚染され、健康に危険要素となっていると、7日明らかにした。

粒子状物質とは、粒子の大きさによって、直径が10マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)以下のPM10、直径が2.5マイクロメートル以下のPM2.5(微小粒子状物質)と分類される。WHOのガイドラインは、PM10は1立方メートル当たり20マイクログラム(1マイクログラムは100万分の1グラム)、PM2.5は1立方メートル当たり10マイクログラム以下だ。

WHOは、調査対象都市の12%だけがWHOのガイドラインに適しており、都市人口の半分は、ガイドラインより2.5倍も高い粒子状物質に露出されていると明らかにした。WHOは、このような大気汚染が長期的に深刻な健康問題を引き起こしかねないと、付け加えた。WHOは、石炭などの化石燃料を利用した火力発電、自動車使用による排気ガスの増加、建物の非効率的なエネルギー使用、炊事に使うバイオマス燃料などが、都市大気汚染の主犯だと指摘した。

粒子状物質が激しいところには、アジアや中東、ラテンアメリカ、アフリカなどの振興発展途上国の各都市が多く含まれている。カナダや米国、ニュージーランド、オーストラリアなど、所得の高い国の都市は、ガイドラインよりやや高目の粒子状物質の濃度を見せた。

世界で最も汚染された都市としては、アジアではインドのニューデリー、パキスタンのカラチ、バングラデッシュのダカ、中国の北京などが選ばれた。中東では、アラブ首長国連邦のアブダビ、カタールのドーハ、エジプトのカイロなどが選ばれた。ソウルは、1600都市のうち、500位圏であり、大気汚染度が割合高かった。韓国のPM2.5ガイドラインは、1立方メートル当たり25マイクログラムだ。

南アメリカでは、メキシコのメキシコシティ、ブラジルのリオデジャネイロ、アフリカではセネガルのダカールとガーナのアクラ、欧州ではトルコのアンカラ、ブルガリアのソフィアなどが、粒子状物質の濃度が高い都市に含まれた。