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米英、ナイジェリア拉致少女の救出を支援

米英、ナイジェリア拉致少女の救出を支援

Posted May. 08, 2014 07:34,   

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ナイジェリアのイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」が5日、ナイジェリアの10代の女子生徒276人を奴隷として売ると明らかにし、さらに11人の少女が拉致されたことを受け、国際社会が女子生徒の救出に乗り出した。

米国のオバマ大統領は6日、NBC放送とのインタビューで、「米国政府は、軍人、法律家、人質交渉の専門家などで構成された捜索支援チームを派遣し、拉致されたナイジェリア女子生徒の救出作戦に総力をつくす」と明らかにした。オバマ大統領は、今回の事件について、「胸が張り裂ける思いだ。実に残酷非道な犯罪だ」とし、「凶悪な犯罪をものともしないボコ・ハラムに対する国際社会の本格的な対応が始まるだろう」と強調した。

英国のウィリアム・ヘーグ外相も、「ボコ・ハラムの戦利品として扱われる女子生徒の救出をあらゆる手段をつくして支援する」と明らかにした。英国政府は、最先端のレーダーを備えた航空機のほか、海外で拉致された自国民救出作戦に派遣されていた精鋭特殊部隊である陸軍特殊部隊(SAS)か海軍特殊舟艇部隊(SBS)の隊員を派遣すると約束した。米国と英国は、ボコ・ハラムの拠点と推定されるナイジェリア北東部国境のサンビサの森林地帯付近を衛星や航空機で捜索する予定だ。

ボコ・ハラムは先月14日、北東部のボルノ州チボク市にある女子生徒の寮から276人を拉致した。ボコ・ハラムは5日に公開された動画で、「少女たちを奴隷として市場に売る。これからも多くの女子生徒を拉致する」と警告した。国連児童基金(ユニセフ)はこの事件の直後、近隣のワラベ村とワルラ村でも12才から15才の少女11人がボコ・ハラムの武装集団によって拉致されたと明らかにした。AK27小銃を持った武装集団は、トラック2台に乗って村に押し入り、家畜や食糧まで略奪したと、BBCが報じた。

国連人権委員会は、ボコ・ハラムが拉致女子生徒を奴隷として売ると言ったことを受け、「女子生徒を性奴隷として売買する者は反倫理犯罪の対象だ」とし、「数十年が経過してもその責任を問い、必ず法の裁きを受けさせる」と警告した。

ナイジェリアのノーベル文学賞受賞者であるウォーレ・ショインカ(80)は6日、CNNとのインタビューで、「ボコ・ハラムを扱う能力がないナイジェリア政府が子どものように行動している」とし、国際社会の支援を訴えた。