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韓米日、中国と連携して北朝鮮の核実験を阻止せよ

韓米日、中国と連携して北朝鮮の核実験を阻止せよ

Posted April. 09, 2014 04:41,   

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韓国、米国、日本の6者協議首席代表がワシントンで会合し、北朝鮮の核とミサイルによる挑発を阻止するため、結束して実効的な努力を傾けることで合意した。韓米日3国の代表が5ヵ月ぶりに会合し、北朝鮮に警告のシグナルを送ったのは意味あることだが、北朝鮮が露骨に追加の核実験を行うと脅迫したことに比べれば物足りない。先月、外交部が韓米日首脳会談の成果として「北朝鮮の核問題を巡る緊密な連携を改めて確認した」と発表したのとも距離がある。6者協議の議長国である中国が抜けたまま、北朝鮮の核を阻止するための取り組みを北朝鮮が深刻に受け止めるはずがない。

北朝鮮は一昨日、労働新聞で「自衛的な核抑止力がなければ、耐え難い屈辱と悲劇を味わうことになるだろう」と主張した。先月、北朝鮮外務省は声明を発表し、「多種化された核抑止力を、それぞれ異なる中長距離目標に対して、それぞれ異なる打撃力で活用するための様々な訓練を行う」と威嚇したことから、さらに一歩踏み込んだものだ。米国ジョンズ・ホプキンス大学の韓米研究所(SAIS)が運営する北朝鮮専門ウェブサイト「38ノース」は最近、北朝鮮が咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンブクト・キルジュグン・プンゲリ)で行われているトンネル掘削作業を分析し、連続核実験を実施する可能性があるとの見方を示した。

北朝鮮はウクライナが核兵器を放棄したからクリミア半島をロシアに奪われたと判断しているようだ。このような認識なら、自発的な核の放棄を誘導するのは、なおさら困難になった。中国の習近平国家主席は先月、オランダ・ハーグで開かれた韓中、米中首脳会談で、北朝鮮の核を容認しない方針を改めて確認した。習主席が動いてこそ、6者協議の議論も力強いものになる。

危険なのは北朝鮮の核武装だけではない。38ノースは、寧辺(ヨンビョン)核施設への冷却水の供給不足を指摘し、放射能流出につながる可能性があると指摘した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領がハーグの核セキュリティ・サミットでの基調演説で、「寧辺各施設で火事が発生すれば、チェルノブイリよりも深刻な災害につながるだろう」と懸念を示したのも同じ脈絡だ。寧辺で放射能流出事故が発生すれば、中国も大きな被害を受けることになる。中国も手をこまねいている場合ではない。