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国連の北朝鮮次席大使、「米国がレッドライン超えれば核実験」と威嚇

国連の北朝鮮次席大使、「米国がレッドライン超えれば核実験」と威嚇

Posted April. 07, 2014 07:47,   

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北朝鮮が米国のミサイルや人権問題で圧力をかけていることに触れ、改め「新しい形での核実験」を実施することも可能だと威嚇した。

北朝鮮のイ・ドンイル国連代表部次席大使は4日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で予告無しに記者会見を開き、「米国がミサイルや人権問題で圧力をかけ続けるなら、新しい形での核実験をやるしなかい」と話した。また「北朝鮮はレッドラインを引いたが、米国が挑発を続け、そのラインを超えれば新しい形での核実験を実施する」と言い切った。

李次席大使は、レッドラインが意味するものについての質問には答弁を避けながらも、「これ以上核やミサイル、人権問題を巡る米国の挑発を座視しない」と話した。

その上で、「米国は韓米合同軍事演習などで緊張を作り、むしろ(韓半島の)非核化への道を遮っている」とし、「核と人権問題を掲げた米国の北朝鮮に対する敵視政策は、政治、軍事的に北朝鮮を孤立させるためのものだ」という主張を繰り返した。とくに「米国はミサイルや非核化、人権問題をテコに(北朝鮮の)政権交代を狙っており、それが米国の対北朝鮮敵視政策の目標だ」と言い、「米国がレッドラインを超えれば、どんな結果が出るのか知ることになるだろう」と話した。

「新しい形での核実験とは何か」という質問には、「待ってみろ」とコメントするに止まった。さらに、先月末の韓米合同の上陸訓練「双龍訓練」を取り上げ、「米国は平壌(ピョンヤン)を占拠しようと、こんな訓練をしているのだ」とし、「それによって韓半島は極度の緊張状況にある」と指摘した。

李次席大使は、「米国は、北朝鮮の人権問題を取り上げ、日増しに激しく騒ぎ立てている。この問題で前面で動いたのが他ならぬロバート・キング国務省北朝鮮人権問題担当特使であるだけに、彼の訪朝は決して受け入れられない」と言い切った。

北朝鮮が言う「新しい形での核実験」について、米国ジェームス・マーティン不拡散研究所のジェフリー・ルイス局長は5日、北朝鮮専門サイト38ノースに寄稿したコラムの中で、「北朝鮮の発表からすれば、『何を爆発させるか』よりは『どう爆発させるか』にポイントがある」とし、3つのシナリオを考えられると書いた。

第一は、2つ以上の核装置を同時多発的に爆発させることだ。短時間内に多くの実験を行うためのもので、北朝鮮のように気温が寒く資金が足りなかった旧ソ連が愛用した方式だ。ルイス局長は、「旧ソ連は、146回の連鎖実験で400基の核爆弾を爆発させたが、米国は63回にわたって158基を実験した」と指摘した。北朝鮮が最近、咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンブクト・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場で複数の坑道を掘っている状況と関連がある。

第二は、これまでと同じように山腹に横穴を掘る水平坑道ではなく、地下に向かって掘る垂直坑道を使った核実験だ。豊渓里核実験場の規模を考慮すれば、数十キロトンの核実験しかできないため、より大規模の実験を行うためには第三の場所に、より深い垂直坑道を掘らなければならない。

最後は、熱核物質を使った大気中での核実験だが、空気の放射能汚染を憂慮して中国が阻止する可能性が高く、北朝鮮としては難しい選択肢だと、ルイス局長は説明した。