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ギャラクシーS5のコンセプトはモダンフラッシュ、デザイン総責任者が自信語る

ギャラクシーS5のコンセプトはモダンフラッシュ、デザイン総責任者が自信語る

Posted April. 02, 2014 05:42,   

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スマートフォンが技術的にいくら進化しても、人々は、スマートフォンを選ぶ際、デザインを真っ先に考慮する。そのため、各メーカーは、コストが多くかかってもよいデザインにこだわっている。

先月27日に発売された「ギャラクシーS5」には、どのようなデザイン哲学が盛り込まれているか。

三星(サムスン)電子のスマートフォンデザインの総責任者である張東靛(チャン・ドンフン)副社長は、ギャラクシーS5のコンセプトを一言で、「モダンフラッシュ(modern flash)」と規定した。都市的であり、かつ若い感性を盛り込んでいるという意味だ。

1日、ソウル三星電子の瑞草(ソチョ)社屋で会った張副社長は、「ギャラクシーS5は、従来のギャラクシーシリーズの統一性を保ちながら、モダンフラッシュを実現するために、素材や色合いの部門で、かつてのシリーズとは差別化を図った」と話した。

梨花(イファ)女子大・造形芸術学部教授出身の張副社長は、06年、三星電子に合流した。昨年、米情報技術(IT)専門誌・ファストカンパニーが選定した「最も創造的な人物」の2位についたこともある。

張副社長は、「三星電子は毎年、消費者トレンドを調査し、それにあわせてデザインコンセプトを決める」と伝えた。ギャラクシーS3が発売された12年は、グローバル景気が非常に萎縮していた時期であり、デザインコンセプトを、「再び人間本来の姿に」(Back to the human basic)と定め、気楽な感じを強調した。

今年は、景気回復期であり、より個性を現して表現したがる消費者らのニーズを考慮し、ギャラクシーS5に、より破格な素材やカラーを取り入れたという。背面に羊革の質感の新素材を使ったことが目立つ。張副社長は、「ギャラクシーノート3に使われた皮の感じの新素材が、三星製品のシンボルのようになった。これを引き継ぐものの、製品を手にしたとき、もっとやわらかい感触が出るよう、クッション感を与えた」と紹介した。デザインチームは、羊革の感じの素材を捜し求めるため、ブランド品のカバンや靴、服、時計など、さまざまな素材を分析し、数百回に渡って質感テストを行った末、エンボシング効果のある素材を見つけた。

三星電子はこれまで、製品を初めて披露する際は、主に、黒や白、ゴールドなどの基本色を中心に発売してきた。これを考慮する際、宝石の「グリーントパーズ」から色を取ってきた「エレクトリックブルー」が含まれたのは相当破格のことだ。

張副社長は、「基本色のほか、トレンドをリードする『第3の色』を出したかった」とし、「エレクトロニックブルーはいかなる服にもよく似合いながら、あまり目立たず、私が個人的に最も愛している色合いだ」と話した。そして、この色が今年のファッション界でも流行していると耳打ちした。

色だけでは差別化が足りないと考え、悩んだのが背面の柄だ。ギャラクシーS5は、従来のS3、S4とは違って、背面に細かな穴の開いた「穴あけパターン」を取り入れた。

張副社長は、「この1年間、穴のサイズや形の異なる数百件の試案を毎日検討した。視覚的にも、長く見ていて飽きることなく、触感的には手に触る感じがよく、指紋がつきにくいデザインを選んだ」と説明した。特に、ギャラクシーS5は、S4に比べ横の幅が広く、S3に比べて平坦のほうだ。穴あけパターンが、視覚的なリズムを与えており、あまり平べったく見えない効果もあるという。

「苦労の末出した結果物だが、リピーターたちの間では好き嫌いが分かれている」という言葉に、張副社長は、「我々が自ら考えて、準備不足の製品を発売していたなら、世間の反応一つ一つに拘っていたかも知れないが、社内で何度も検証や批判を経たものであり、自信がある」と話した。

三星電子も、かつてのフィーチャーフォンの時代のように、より多様かつ破格なデザインの製品を出すことはできないのか、知りたかった。張副社長は、「もはや、三星電子は個別製品で勝負する3、4位の企業ではなく、全体ブランドのアイデンティティを考慮することのほうがより大切だ」と答えた。

さらに、「ギャラクシーシリーズの統一したコンセプトは、気楽さと信頼感だ」とし、「三星ギアー2とギアフィットなどのウェアラブル機器も同様に、ギャラクシーS5とのデザインの統一性を最も重視した」と説明した。一目で、三星製品と分かるように作ったという意味だ。

教授出身の張副社長は、ギャラクシーS5のデザインに何点をつけるだろうか。張副社長は、「点数は難しく、単位にすれば『A』は付けられる」と話した。