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寝ている間に寄付、三星電子が新アプリ発表

寝ている間に寄付、三星電子が新アプリ発表

Posted March. 14, 2014 06:31,   

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大手企業に勤めるキム某さん(40)は12日の午後11時半、寝床に付きながら、自身のスマートフォンから「パワースリップ(Power Sleep)」というアプリケーション(アプリ)を起動しては、翌日午前6時にアラムを設定した。

キムさんが寝ていた6時間半の間、スマートフォンの中央演算装置(CPU)の演算処理機能は、オーストリア・ウィーン大学のトーマス・ラタイ教授研究チーム(生命情報学部)のスーパークラウドコンピューターを稼動するのに使われた。このスーパークラウドコンピューターは、がんやアルツハイマー疾患に関連して、主にたんぱく質の構造を解析するのに使われる。キムさんは、スマートフォンを使っていないとき、余る演算処理機能を難病研究に寄付したことになる。

13日、三星(サムスン)電子によると、パワースリップは「寝ている間、使わない数多くのスマートフォンの演算処理機能を研究用スーパーコンピューターをより早く稼動するのに寄付する」ことを狙い、共通価値の創出(CSV)の一環として開発されたアプリだ。

三星電子の関係者は、「ただお金を使うのではなく、特別な意味を持つ社会貢献活動を発掘していく中で、パワースリップの開発にたどり着いた」とし、「別途の作業や費用を必要とせず、アプリを起動するだけで寄付が可能なところがメリットだ」と話した。

三星電子がラタイ教授チームを寄付の対象に選んだのは、ラタイ教授が同社が注目している情報技術(IT)と生命科学分野を同時に研究しており、産学協力の価値が高いと判断したからだ。また、ウィーン大学が使っていないパソコンの演算処理機能を、スーパークラウドコンピューターを稼動するのに利用する技術を保有していることも影響した。

先月14日に公開されたパワースリップは、ダウンロードが累計10万を突破した。またユーチューブの関連動画の再生回数も36万を超えた。三星電子は14日、「世界睡眠の日(World Sleep Day)」を契機に、パワースリップの人気がさらに高まることを期待している。