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南大門ファッションが若返る! 「グローバルNファイコン」プロジェクト

南大門ファッションが若返る! 「グローバルNファイコン」プロジェクト

Posted February. 28, 2014 03:18,   

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最近、ソウル中区南倉洞(チュング・ナムチャンドン)・南大門(ナムデムン)市場内の「クイーンプラザ商店街」には、36平方メートル(約11坪)規模の小さな衣類セレクトショップができた。ここで販売されている衣類は、色とりどりのミニワンピースやスキニーパンツなど、その大半が20代・30代の若い女性を狙っている。元々南大門市場は、50、60代の中年女性衣類や子供服の販売で有名なところだ。

同ショップは、9人の若いデザイナーが運営している。彼らは先日、共同ブランド「バフ(Buff)34」を打ち出し、ソウル中区忠武路(チュング・チュンムロ)の新世界(シンセゲ)デパート本店で合同ファッションショーを開催したこともある。

9人は、その大半がファッション業界に第一歩を歩む人たちだ。大半が30代だが、高校を卒業したばかりの10代や20代前半の新世代もいる。大邱(テグ)から上京してきたイ・ウンジさん(18)は、高校生の時からオンラインショッピングモールを経営するほど、ファッションへの関心が高かった。「他人の品物を販売していたが、自分が直接作った服を売りたいと思って、志望した」と述べる。

キム・ウンジュさん(36、女)は、30歳を超えてから、ファッションデザインに挑戦したケースだ。韓国国内半導体メーカーの海外支社に勤務していたが、ファッションデザイナーになりたいと思い辞表を出した。米ニューヨークのFIT(Fashion Institute of Technology)でファッションデザインの勉強をしていたが、たまたま、「南大門市場のファッションデザイナー募集広告」を目にし、願書を出した。

南大門市場は、500年の歴史を誇るわが韓国の代表的市場だ。衣類やアクセサリーなど、ファッションの中心地として栄えたが、1990年代以降、ヤングカジュアル中心の東大門(トンデムン)ファッションタウンや高級品・海外ブランド中心の江南(カンナム)商圏に押され始めた。

最近は、中高年女性向け衣類や子供服、アクセサリー中心の商店街のみが残っている。そんな中最近、南大門市場を再生させようとする動きが本格化している。その代表的事例が、若いデザイナーを選抜し、無料で店舗を出させ、ファッションショーを開催させる「グローバルNファイコン(南大門ファッションアイコン)」プロジェクトだ。同プロジェクトは、中小企業庁や小商工人市場振興公団、ソウル市、中区区役所、新世界デパートなどから援助を受けている。

新進デザイナーらは、従来の南大門市場のイメージのため、悩んだこともあった。ユン・ヒョニョ氏(35)は、「南大門市場で店舗を出すといったら、同僚たちから、『墓穴を掘る』といわれた」とし、「実は今も、服が売れるかどうか気がかりだ」と話した。

しかし、9人のデザイナーは、成功について前向きに考える雰囲気だ。年を取っても気持ちだけは20代だと思う「若返った30、40代」の足を市場に向けさせれば、成功できると考えている。

ソウル市や中区区役所、新世界デパートなどは、彼らにファッションショーの費用や店舗のスペースだけでなく、新世界デパート内に、「ポップアップ」売場を作ったり、海外ファッションショーへの進出をサポートするなど、さまざまな支援策を推進している。新世界デパートは、南大門市場とデパートの本店とをつなぐ「ショッピングベルト」の造成も推進している。