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「スマートTVが難しいなら、誰が見るだろうか」

「スマートTVが難しいなら、誰が見るだろうか」

Posted February. 17, 2014 04:38,   

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昨年2月、LG電子は米国のHPから「WebOS(ウェブオーエス)」を買い取った。HPの米シリコンバレー研究所(SVL)に所属していた約100人のWebOS人材と関連資料をすべて買収した。

WebOSは個人用の携帯情報端末(PDA)のOSとして出発した。このため、LG電子が買収したWebOSをスマートフォンのOSとして活用するという予測が多かった。しかし、11ヵ月後の今年1月、米ラスベガスで開かれた家電見本市(CES)で、LG電子は予想外の初の作品を出した。WebOS基盤のスマートTVだった。

LG電子は今年発売するスマートTVの70%にWebOSを装着する方針だ。TV「ビッグマッチ」が予想される今年の核心戦略にWebOSを選択したのだ。

WebOSTVはSVL出身のソフトウェア専門の開発人材がLG電子のソウル良才洞(ヤンジェドン)TV研究所所属のハードウェア開発人材と合作したプロジェクトというところに意味がある。それぞれ異なる企業文化と研究分野を持つ両社が融合して生まれた初めての作品だ。

11日、ソウル汝矣島(ヨイド)のLGツインタワーで会った韓国と米国の研究陣は、見た目ではスタイルが違っていた。しかし、今年、LGスマートTVのキャッチフレーズである「Make TV simple again」については意見が一致した。

「韓国代表」のペク・ソンピルTVスマート商品企画チーム長は、「TVを作ったことがないWebOS研究陣と仕事をし、これまで閉じこもっていた考えの枠組みから抜け出すことができた」と語った。

「スマートTVも結局TVだ。TVがいいのは、ソファに寝そべって見たいものを見ることができるという点でしょう」。ジーンズ姿で現れたコーリン・チャオWebOSTV商品企画チーム研究員が話した。

WebOSチームは2012年、LG電子研究チームと初めて会った時から「この頃のTVは難しいことが問題だ」と繰り返し強調した。これまでTVを作ったことのない人々なので、業界の外の目線で消費者の観点から意見を提示したのだ。

LG電子内でも最近、TVに多くて数百含まれる機能を十分に活用する消費者がいくらいるだろうかという点で共感が形成された。米国で一般家庭を対象に調査したところ、スマートTVを設置するだけで3時間以上かかるという不満もあった。ペク・チーム長は、「TVの本質に戻って、簡単に設置してチャネルを早く変え、望む放送を手軽に探して見ることができるTVを作ることにした」と述べた。

ユーザーエクスペリエンス(UX)チームのアートディレクターであるリロン・タミル研究員は、「設置過程からTVと取り組む消費者が多いという調査結果によって、身近なキャラクターから作った」と話した。その結果誕生したキャラクターが、「ウィーンバード」だ。TVを買ってつければ、滑稽な表情のウィーンバードが登場し、設置を助ける。計6、7段階の入力で誰でも簡単にTVを始めることができる。

見ていたコンテンツから別のコンテンツへの転換も手軽だ。ここには、WebOS特有のマルチタスキング機能が力を発揮した。タミル研究員は、放送視聴中でもウェブページや別のコンテンツに画面を止めないですぐに移動できるよう「ランチャー」機能をデザインした。

WebOSスマートTVは、早ければ第1四半期(1〜3月)中に韓国市場に登場する。