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金姸児、30分の足慣らしで完璧な高難度ジャンプ

金姸児、30分の足慣らしで完璧な高難度ジャンプ

Posted February. 15, 2014 03:28,   

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2010年のバンクーバー冬季五輪を控えて、大韓氷上競技連盟の関係者は、トロントで練習中だった金姸児(キム・ヨナ=24)と夕食を共にしたことがある。

焼肉店に入った金姸児は、躊躇うことなくお肉を食べ始めた。体重のことを気にして周りから「そこそこ食べたら」と言わんばかりに合図を送る中でも、「しめた」と思ったのか、金姸児の箸は止まることを知らなかった。連盟の関係者は、「日ごろ、余程食べたかったんだね。姸児ちゃんが、こんなに大食いだとは知らなかった」と話した。

その頃、公開された金姸児の食事メニューは、フィギュア選手の厳しい日常生活を如実に表していた。朝は韓国食で食べて、お昼と夕食はフルーツとヨーグルト、そしてシリアルが全てだった。金姸児は、「成長期にはお水と草だけでも太った」と打ち明けたことがある。

しかし、選手としての最後の舞台となるソチ五輪を控えては、食べたいものを遠慮なく食べながら運動をしている。金姸児は最近、あるインタビューで「歳を取ったせいか、最近はむしろ肉が落ちて、体重を増やそうと努力中だ」と話したこともある。

ソチ入り3日目を迎えた14日(現地時刻)、金姸児の所属会社「オール・ザット・スポーツ」の関係者は、「韓国料理をいっぱい持ってきた。ご飯を作って食べるため、炊飯器も持ってきた。金姸児は、お肉だろうが野菜だろうがお魚だろうが、選り好みせずよく食べている」と話した。金姸児は、泰陵(テルン)選手村の調理師たちが提供するコリアハウスの韓国食弁当も愛用する予定だ。これに対して、育ち盛りのパク・ソヨン(シンモク高)とキム・ヘジン(果川高、以上17才)は厳しく食事を調節している。

バンクーバー大会の時と似ているところもある。金姸児は、ソチ五輪でもバンクーバー大会と同じく、選手村ではなくホテルに泊まっている。関係者によると、ホテルは競技場のアイスバーグ・スケーティングパレスから遠くも近くもない場所に位置しているという。

金姸児は、公式練習のときだけ競技場やスケーティング・トレーニングセンターで滑っている。地上でのトレーニングは選手村内の施設を利用する。

13日の初練習と14日の2回目の練習が行われたスケーティング・トレーニングセンターは、各国の取材陣でごった返した。20台以上はあると見られるテレビカメラが金姸児の一挙手一投足をフォローした。

初練習を行った13日、最初は氷での足慣らしに違和感を覚えた。トリプル・フリップ・ジャンプが思うように飛べないと、3、4回同じジャンプを集中的に飛んだ。約30分が過ぎると、ある程度氷に慣れたようで、トリプル・ルッツ−トリプル・トウループ・コンビネーションなど高難度ジャンプも無事こなした。その後は、ショート・プログラム「ピエロで笑わせて」に合わせて演技をした。演技が終わると、何人かの記者から拍手が沸く場面もあった。

金姸児は、「一番重要なのは氷に慣れること。会場ごとに氷質が千差万別だが、いろいろと経験してきたので、今回の競技場もこれまで滑った経験のある氷の一つだ。後半は、氷にも十分慣れたので、全ての技術要素を試してみよとした」と話した。ロシアの新星ユリア・リプニツカヤ(16)との対決についての質問には、「演技は映像で見ている。彼女はデビューしたばかりの選手で、私は最後に向かっている選手なので、五輪の意味合いが違う」と答えた。