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「オレンジ波動」と簡単な修能英語

Posted February. 15, 2014 03:28,   

한국어

私の子は米国で水泳を習った。水を怖がり、海辺でも砂遊びだけをしたが、やさしい講師のおかげで水遊びが好きになった。米国では、町のスポーツセンターで1ヵ月数万ウォンで多彩なスポーツを習うことができる。学校には、サッカー、バスケットボール、野球のクラブがあり、毎週末に試合をした。試合が終わった後に開かれるささやかなピザパーティーは、町の人々の交流の場だった。

韓国に帰ってきてからは、運動する適当な所がなかった。子どもは学校の近くの大学の運動場で友達とサッカーをした。それすら高校生になってからは近くに施設もなく、時間もなくてできなくなった。育ち盛りの子どもたちが思う存分走りまわる空間もなく、狭い教室だけで生活するのは残念だ。母親たちは学校に体育の時間を増やしてほしいと要請したが、条件上難しいようだ。

ソチ冬季五輪で、ノルウェー、オランダ、ドイツ、スウェーデンなど欧州の選手が良い成績を出すのを見て、やはり裾野が広くなければならないと思った。最高のコンディションでもメダルを取れなかった牟太釩(モ・テボム)選手は、「五輪は誰がいつどこから飛び出してくるか分からない。オランダは選手層が厚く、競争しながら訓練ができる」と話した。

北欧の国家は雪と氷が多い。それだけでは良い成績を説明することはできない。米国とロシアは人口が多いが、ノルウェーの人口は500万人だ。国民全体が潜在候補になってこそ五輪を席巻できる。韓国は幼い頃からエリート体育と生活体育に分かれ、選手になる人は運動だけをし、そのほかは勉強だけをする。欧州では勉強も運動もし、才能が発見されれば国家代表選手に育てる。裾野が広くならざるをえない。

欧州は生活スポーツ天国だ。ノルウェーはすでに1960年代から「すべての人のための運動(Sport for all)」キャンペーンを行った。オランダでは誰でも夏にはサッカー、冬にはスケートをする。ドイツは人口の40%の3000万人がスポーツクラブ活動をする。学校の体育授業だけ受けても万能スポーツマンになるほどレベルが高い。無償ではない。ドイツ政府は1959年に「黄金計画(Golden Plan)」を立て、15年間で170億マルク(現在の価値で200兆ウォン)を投じて全国に数万個の競技場、体育館、水泳場を作った。

韓国も最近、スポーツ施設が増えている。しかしまだ不十分だ。子どもたちは長さ100メートルにも満たない学校の運動場で遊び、大人は金を出してフィットネスをしたり週末に登山をするのがすべてだ。国民の55.2%が、忙しくて時間がなく、規則的な運動ができないというアンケート調査もある。アウトドアウェアの流行からも分かるように、健康に対する関心は爆発的だ。しかし、政府と地方自治体の投資はわずかだ。政府の文化体育観光予算は今年5兆4000億ウォンだが、このうち生活体育の予算は3500億ウォンにすぎない。

スポーツ活動は幸福感を高め、社会統合を促進するという研究結果が多い。文化観光インフラも拡大しなければならないが、より多方面で効果があるのは生活体育だ。ただ見ていることは、実際に行うことには及ばないためだ。経済効果も大きい。運動をすれば医療費を抑えることができる。欧州では医師が薬よりも運動を処方する。

小・中・高校からスポーツを生活化し、地域と職場のスポーツ同好会を奨励し、高齢者スポーツを支援しなければならない。必ずしも五輪で良い成績を収めるためではない。国民の幸福のためにこれ以上の良い方法はない。私は6・4地方選挙で地域スポーツ施設を画期的に増やす「大胆な計画」を提示する候補を選びたい。