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朴槿恵政府と金第1書記の高官級対話

Posted February. 13, 2014 03:03,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)政府発足後、初の高官級会談が12日、板門店(パンムンジョム)で開かれた。李明博(イ・ミョンバク)政府では南北当局間対話が実現しなかったため、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代の2007年以来約7年ぶりだ。事前に決まった議題はなかったが、両者は離散家族再会と韓米軍事演習「キーリゾルブ」など当面の懸案と北朝鮮の核問題など南北関係問題の全般にわたって包括的な意見を交換したという。久しぶりに会談が開かれたことは肯定的だが、突然会談を提案した北朝鮮の下心を見極め、時間をかけて冷静に対応する必要がある。

北朝鮮は12日の会談で議論した内容を非公開にすることを望んだという。先週末、大統領府関係者が参加する非公開会談を提案したが、韓国側が公開の会談を求めたため、渋々受け入れた格好だ。大統領府と迅速かつ秘密に直取引「ビッグディール」をしたい事案があったのかも知れない。それだけ北朝鮮事情がひっ迫していると見なければならない。昨年2月の2度目の核実験後、中国まで国連制裁に参加し、北朝鮮は孤立無援の状態にある。張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑で明るみになった不安定な内部状況を安定させるためにも、外部からの輸血が切実だ。韓国がむやみに与えた過去が懐かしいだろう。

金奎顕(キム・ギュヒョン)大統領国家安保室第1次長と北朝鮮のウォン・ドンヨン統一戦線部第1部長がそれぞれ首席代表となった会談は、そのような点で南北が互いの心の中を推し量る機会だった。政府関係者は、「平和攻勢に乗り出した北朝鮮が言葉でなく行動で南北関係を進展させる意志があるかどうかを確認し、その意志があった場合、南北関係の進展の扉を開く可能性があることを明らかにした」と述べた。北朝鮮は今年に入って、金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の新年のあいさつや国防委員会重大提案などを通じて、南北関係改善の考えを明らかにしながらも、韓米軍事演習「キーリゾルブ」を離散家族再会と結びつけるダブルスタンダードを現わした。

李明博(イ・ミョンバク)政府時代に南北関係が悪化したのは、過去の政権の一方的な北朝鮮支援を修正しようとしたことに対して北朝鮮が挑発で対応したためだ。金剛山(クムガンサン)観光客銃殺事件や核実験、ミサイル発射、哨戒艇「天安(チョンアン)」沈没、延坪島(ヨンピョンド)砲撃を相次いで強行した。韓国の支援と経済協力が停止になったのは当然のことだ。韓半島信頼プロセスの速度を出すことも重要だが、このような事案に対する北朝鮮の謝罪と再発防止の約束がなければ、世論の支持を取りつけることは難しい。何よりも北朝鮮が核を放棄しない限り、南北関係改善と韓半島平和は虚しい夢だ。