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[オピニオン]放とうな天才芸術家、ウディ・アレン

[オピニオン]放とうな天才芸術家、ウディ・アレン

Posted February. 04, 2014 03:09,   

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天才的な芸術家のウディ・アレンさん(80)が先月、ゴールデングローブ賞で特別功労賞を受賞した時、アレンさんの養女のディラン・ファローさん(28)はベッドの上で体を丸めて泣いていた。7才の時、養父に性的虐待を受けた悪夢を思い出したためだ。現在は名前を変えているファローさんは、いまだに心的外傷後ストレス障害に苦しんでいる。ディランさんはアレンさんと同棲した有名女優、ミア・ファローさんとの間の養女だ。

◆アレンさんとミア・ファローさんは12年間、恋人として暮らしてきた。しかし、アレンさんはミア・ファローさんの前夫(作曲家アンドレ・プレヴィン)との間の養女で韓国系のスンイ・プレヴィンと恋をし、1997年にスンイと結婚して暮らしている。36才年下であることも驚きだが、育てた養女を「今まで経験した恋愛の中で最高」と言って暮らし始めたことをどう理解すればいいのか。

◆突然、恋人と娘を同時に失ったミア・ファローさんは、裏切りと復讐心に燃え、アレンさんの恥部を一つ一つ暴き出した。当時ミア・ファローさんは、アレンさんが7才の養女ディランさんに性的虐待を加えたとし、ディランさんの「証言テープ」を法廷に提出したが、判事は証拠不足として免罪符を与えた。20年以上忘れられたこの事件の被害者であるディランさんが最近、ニューヨークタイムズに長文の公開書簡を寄せた。アレンさんの受賞の知らせを聞いて堅く閉ざされた口を開いたのだ。

◆「7才の時、アレンが私を2階の暗い屋根裏部屋に連れて行き、兄の電気汽車で遊ぶように言った後、性的に虐待した…ベッドの下に隠れても執拗に捜し出した。とても巧みで、母はまったく気づかなかった」。ディランさんは、「被害者が生涯苦痛受け、名前を聞いただけでも吐き気を催す加害者に対して称賛を送る世の中を想像してみてください」と憤った。アレンさんとファローさんの間に生まれた唯一の息子であるローナンさんは、「彼は私の父親で、姉(スンイ)と結婚した。私が彼の息子であり義理の兄弟だったとは!」と父親を非難した。アレンさんは、ディランさんの暴露に対して「嘘だ」と代理人を通じて明らかにした。アレンさんが今回受賞しなかったなら、彼の放蕩な人生に世間は注目しなかったかも知れない。アレンさんは、「私が模範的な生活を送ったなら、天才的な作品は生まれなかっただろう」と弁解するかも知れないが。

崔永海(チェ・ヨンヘ)論説委員yhchoi65@donga.com