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三つ巴の地方選挙、安哲秀新党は結果を出せるか

三つ巴の地方選挙、安哲秀新党は結果を出せるか

Posted January. 22, 2014 03:17,   

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安哲秀(アン・チョルス)議員が、2月中に新党準備委を発足し、3月末までに新党結成を完了させ、6月の地方選挙に臨むという具体的な計画を明らかにした。地方選挙がセヌリ党、民主党、安哲秀新党の三つ巴で行われることになり、地方選挙への国民の関心も高まった。

韓国政治史で第3の政党が国会で交渉団体を構成できるほど成功を収めた例は、地域に基盤を置いた忠清(チュンチョン)圏の政党のほかにはない。特定の人物が中心になったり選挙のためのにわか作りの政党は泡のように消えた。安議員は決して「選挙用の政党」ではないと強調し、「大韓民国の政治構造を生産的競争構造に変えることが目標だ」と述べた。そのような抱負を実現するには、まず安哲秀新党が良い人物を候補に立て、地方選挙で意味ある成果を上げなければならないだろう。

安哲秀新党の基盤となった安哲秀現象は、安議員個人の政治哲学に対する国民の共感よりも既成政治に対する失望感の表出と見るべきだ。安哲秀新党が成功するためには、このような失望感をくみ取り、真の新しい政治が何かを示すビジョンと政策を具体的に提示しなければならない。安哲秀個人に依存する政党は、政党民主主義の原則に外れるだけでなく、長く持続することもできない。

政党の存在目的は様々な公職に構成員を進出させ、自分たちが追求するビジョンと理念を実際の政治で実現することだ。そうした点で、安議員側が6月の地方選挙で17の広域自治体首長選挙の候補を立てると明らかにしたことは望ましい。公認する前に特定地域で民主党の譲歩を期待したり野党との連帯を念頭に置くなら、存立基盤を自ら崩す行為となるだろう。

地方選挙が3党構図で行われることになれば、首都圏地域で民主党の打撃は大きいだろう。世論調査の推移を見ると、安哲秀新党と対立することになる全羅道(チョルラド)地域も安心できない。民主党執行部が全羅道を訪れて、地域感情に訴えたり、野党連帯といった政治工学に依存していては、安哲秀現象は克服できない。民主党は新しい政治を成す革新案を提示し、実践で示さなければならない。セヌリ党も、漁父の利を得るという計算で安哲秀新党の出現を喜び、現実に安住するのなら、予想外の台風に巻きこまれる可能性もある。