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「上席に座ってください」 「あそこはイエス様の席に」

「上席に座ってください」 「あそこはイエス様の席に」

Posted January. 14, 2014 07:59,   

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「こちらの真ん中に座ってください」(廉洙政枢機卿)

「新枢機卿さまこそ、おかけになるべきでしょう」(鄭鎭奭枢機卿)

「それでは、ここは、イエスさまの席として…」(廉枢機卿)

13日、枢機卿任命の祝賀式典に先立って、午前9時半ごろ、ソウル大教区庁3階の教区長執務室で会った2人の枢機卿は、お互いに真ん中の上席には座らないとして、「席を巡る戦い」を繰り広げた。まもなく、笑いながら上席はイエス様の席として、あけておくことで折り合いをつけた。

12年、鄭枢機卿の後任として、ソウル大教区長になった廉枢機卿は、執務室のドアの傍まで出てきて、先輩枢機卿を出迎えた。後任の教区長に負担を与えることを気兼ねして、普段から教区庁への出入りを慎んできた鄭枢機卿は、この日だけは、公式行事より1時間以上も早く訪れてきて新枢機卿に祝賀の挨拶を伝えた。

2人の枢機卿と鉠圭晩(チョ・ギュマン)司教、最近任命された柳京村(ユ・ギョンチョン)司教に続き、オスバルド・パディルリャ駐韓法王庁大使が次々と合席し、3人目の枢機卿誕生の祝事の中で、笑いの花を咲かせた。

鄭枢機卿は、「新枢機卿の誕生に、国民の関心が集まっている」とし、「このような関心は、たぶん、教会だけでなく、国民全体のため、カトリックがさらに努力してほしいという願いだと思う」と話した。パディルリャ大使はこの席で、廉枢機卿に、枢機卿任命を知らせる法王庁の公式文書を伝えた。

枢機卿任命の日付が、当初の予想より1週間以上も繰り上げられたことについてはさまざまな意見が出された。鄭枢機卿は、「私の場合、枢機卿任命の日付が、06年2月22日水曜日だった」とし、「本当に予測しづらい」と語った。これに対して、廉枢機卿は、「今回の枢機卿の発表は、イエス様の洗礼の祝日にあわせられたため、繰り上げられたのではないか」とし、「全てが新たに生まれ変わるべきだという意味を盛り込んでいるような気がする」と話した。

曹司教が、「法皇様はさすが、予測できない。法王様は訪韓前に、教区長に予めプレゼントを贈り、一所懸命に生きるべきだといわれているのではないだろうか」と話すと、廉枢機卿は、「ほかの方々はみんな喜んでいるが、その重さのため、私だけが喜べないような気がする」と笑った。