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「ソウル〜釜山の鉄道料金が30万ウォンになる」鉄道民営化をめぐる怪談が拡散

「ソウル〜釜山の鉄道料金が30万ウォンになる」鉄道民営化をめぐる怪談が拡散

Posted December. 25, 2013 03:25,   

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インターネットで拡散している鉄道民営化「怪談」の殆どは料金引き上げに関することだ。水西(スソ)発高速鉄道(KTX)が政府の主張と違って、結局民間へ渡され、鉄道料金が一般の消費者が負担できないほど暴騰するという主張だ。「民間事業者の最大目標は利潤の追求であるため、料金を引き上げて収益率を高めることにのみ集中する」というのがその根拠だ。

これに対して専門家らは事実と程遠い「怪談」に過ぎないと一蹴した。5年前、韓国社会で大きな議論を巻き込んだ狂牛病怪談のように、危険性を誇張したり論理を飛躍したのが殆どだという説明だ。

インターネットで広がっている怪談の中には、「水西発KTXが民間に渡されると、ソウル〜釜山(プサン)間鉄道料金が30万ウォンぐらいになる」と主張する。これに対して、コレイル、韓国交通研究院などは「現実性のない主張だ」と一蹴した。バス、飛行機など鉄道と競争する代替交通手段が多い状況で、どの事業者が自ら消費者の足を絶つ選択をするのかというのだ。しかも、政府は水西発KTX料金をソウル駅発と比べて10%ぐらい安くする方針だ。

英国の鉄道民営化の事例を挙げて、「料金が2倍以上増える」という主張も事実関係が合わないというのが韓国交通研究院側の説明だ。同院のイ・ジェフン鉄道政策技術本部長は、「英国は高所得者が多く乗る特室に限って料金を自由に設定するようにしているため価格が高くなった」とし、「韓国では全ての座席に対して事業者が政府に価格を事前申告し、企画財政部の物価管理指針に従って価格が最終決定されるため、価格が暴騰できない構造だ」と説明した。

鉄道事業の「商売」に偏って、安全は疎かにされるという怪談も根拠が足りないと言われている。怪談は、「鉄道民営化が進められる場合、民間事業者が費用削減のため、老後線路などを交替しなくて大型事故につながる可能性が高い」というのだ。

しかし、韓国で線路など安全と関連した鉄道基盤施設の管理は、韓国鉄道都市公団が受け持っている。コレイル労組の主張通り、「水西発KTX子会社の推進が鉄道民営化の礎」と言っても、安全と関連した部分は相変わらず公共事業者が管理することだ。

コレイルの関係者は、「インターネットなどに広がっている鉄道民営化怪談は、一部失敗した海外の鉄道民営化のケースを膨らませ、民営化が値上げと安全事故の主犯であるように書いてある」と話した。