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「自分の勉強するシーンを生中継します」

「自分の勉強するシーンを生中継します」

Posted December. 16, 2013 03:38,   

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「ソウル大学トップ入学!総長のほっぺたをぶん殴る!見れば勉強への意志が沸き起こる勉強放送!」

受験生の「アンX」は11月30日、あるネット上のコミュニティに「勉強放送の視聴者」を募集する広告文を掲載した。14年度の大学修学能力試験の成績が発表されてから3日後のことだった。自分を浪人5年目と明らかにした「アンX」は、「朝6時から夜12時まで、一所懸命に勉強ばかりし、全国トップになって、総長の頬を殴り、全額奨学金で合格しましょう(トップで胸を張って合格しようという意味)」と、参加を励ました。この受験生が運営する勉強放送は15日、累積視聴者数が16万人余りに上るほど、人気を得ている。

勉強放送とは、ネット上の個人放送であるアフリカテレビで、受験生が何も言わず、勉強ばかりしている机を生中継で見せるのが全てだが、来年の修能に挑戦する受験生の間では、弱い意志を克服し、動機付けの新たな方法として、脚光を浴びている。修能が終わってから1ヵ月しか経っていないが、アフリカテレビでは、15日の一日だけでも、「修能D−33○勉強放送」などのタイトルを掲げたネット上の生中継個人放送が、10数件が流された。

彼らは、1日目標の勉強時間を公知した後、机の傍にストップウォッチを置き、視聴者に、「自主的な監視」を求めている。勉強放送の運営者や視聴者がお互いに、毎日の勉強時間を日付別にまとめ、掲示板に掲載しながら競い合う「勉強時間を巡るバトル」を繰り広げたりもする。一日でも勉強しなかった運営者や視聴者がいれば、厳しい叱責の書き込みが掲載される。勉強しない視聴者は、掲示板に自分を批判する書き込みを掲載し、勉学ムードを作っている。

運営者が1日でも勉強放送をしなければ、受験生らは掲示板に批判の書き込みを次々と掲載する。最近、数日間勉強放送を休んだ運営者「アンX」は12日、「最近勉強せず、申し訳ありません。まだ前半であり、習慣づけの過程だとご理解ください。これからは一所懸命やります」という謝罪文を掲載した。運営者らは、勉強の場面を録画せず、生中継するという暗黙的ルールを共有している。もし、後で、勉強せず、視聴者をだまそうと録画のシーンを生中継の画面のように使いかねないという懸念を、最初からなくすためだ。

司法試験や7、9級の公務員試験、就職準備のように、地道に勉強しなければならない受験生らも、勉強放送を愛用している。彼らは、画面分割の画像チャットを通じて勉強する場面を共有する「キャムスターディー」を一緒にしながら、お互いにチェックしている。一日の勉強時間を満たせなかったり、無断で遅刻・欠席すれば、罰点を科す。

専門家らは、受験生がネット上に勉強シーンを生中継し、自主的に監視を受けることを希望する勉強放送を、「心理的安全装置」と分析している。ソウル大学心理学科の郭錦珠(クァク・グムジュ)教授は、「1人で勉強すれば、逸脱行為があっても誰も知らないので、ネット上の放送中継という安全装置を通じて、自らをコントロールしようとするのだ」とし、「受験生同士が、『自分ひとりだけ勉強しているわけではない』という意識を共有し、相手を元気付ける効果もあるだろうが、何より重要なことは、自ら勉強するという意志だ」と話した。