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米「ステルス駆逐艦」、来年太平洋に投入

米「ステルス駆逐艦」、来年太平洋に投入

Posted October. 22, 2013 04:32,   

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米国の海軍がレーダーに捉えられない次世代ステルス駆逐艦(DDG1000)を今月進水する。この駆逐艦は、F35戦闘機、ミサイル防衛(MD)システムとともに、米太平洋司令部戦力の3大核心要素として来年投入される。軍事大国化を図る中国を牽制し、北朝鮮の核ミサイル計画を監視する役割を担う。AP通信によると、これまで秘密裏に建造されたこの駆逐艦は1万5000トン級で、米海軍が保有する駆逐艦のうち最大規模であり、最先端の火力を備えている。

ニクソン大統領当時、最年少の海軍参謀総長として任命されたエルモ・ズムウォルト提督の名前を取った「ズムウォルト」級に分類された駆逐艦は、従来のアーレイ・バーク級よりも40%ほど大きいが、ステルス機能に優れ、レーダーに小型の漁船まで表示される。全地球測位システム(GPS)で誘導する長距離砲を30分で600発発射できる。

装着される艦砲は155ミリで、たいていの短距離ミサイルの射程距離を上回る。7万8000世帯に電力を供給するだけの発電施設を独自に稼動し、音速よりも7倍速い次世代の電磁砲を発射する。

電磁砲の射程距離は160キロに達するという。このため「航空母艦キラー」と呼ばれ、実際の作戦に投入される可能性が大きい。

また、垂直発射システム(VLS)を導入し、正面だけでなく側面からも艦砲発射が可能で、攻撃されても生存率を高めることができる。内部のデータ・システムは、独自の衝撃吸収装置を備えており、従来の駆逐艦が発砲時にデータシステムを消さなければならないのとは違って、そのまま稼動できる。

エンジンの騒音を遮断し、対テロ作戦など密かな任務遂行も可能だ。最先端の自動化によって、乗務員は既存の駆逐艦より半分ほど減少し、158人だ。海軍は当初、約32隻建造する予定だったが、35億ドルにのぼる建造コストの負担のため3隻のみを建造する予定だ。