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政府シンクタンクの元理事長が「李明博の側近」と詐称し6億ウォン騙し取る

政府シンクタンクの元理事長が「李明博の側近」と詐称し6億ウォン騙し取る

Posted May. 21, 2013 04:14,   

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趙顯五(チョ・ヒョンオ)元警察庁長(58、写真)が、故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の借名口座発言の出所と名指したイム・ギョンムク元国家安保戦略研究所理事長(68)が、「李明博前大統領の側近」を自称し、詐欺を働いた容疑で提訴され、ソウル中央地検が捜査をしていることが、20日確認された。

イム元理事長は、大邱(テグ)・嶺南(ヨンナム)高校の後輩のA氏から、2年間に渡って計6億ウォンあまりを受け取った容疑で、昨年6月に提訴された。A氏は訴状で、「08年2月、ソウル江南区(カンナムグ)の飲食店で、イム元理事長が、『俺はMBの6人の側近の一人だ。これから、建設工事はいくらでも任せるから心配せず、仕事のみがんばってもらいたい。必ず、江南の金持ちにしてみせる』と話した」と主張した。その後、海外旅行の経費やジェネシス車両の購入費、息子の工場の施設費などの名目で、10年8月まで、計6億282万ウォンを受け取ったという。

6人会とは07年、当時の与党ハンナラ党の大統領選挙候補選び当時、李明博(イ・ミョンバク)前大統領キャンプの最高意思決定機構であり、李前大統領を始め、李相得(イ・サンドゥク)、朴熺太(パク・ヒテ)、崔時仲(チェ・シジュン)、金鄹龍(キム・ドクリョン)元議員や李在五(イ・ジェオ)議員がメンバーだった。

A氏は、工事を受注できなくなると、11年からイム元理事長に対し、「金を返してほしい」と要求し、昨年1月末、イム元理事長と親交があるというB氏(女)を通じて、4000万ウォンのみが変換されたと主張した。

イム元理事長は警察での取調べで、「李前大統領の側近だと主張したことなどなく、一文の金も受け取っていない。4000万ウォンは、私の紹介でA氏の事務所で働いたB氏に、A氏が支払った給料を、B氏が返しただけで、私とは関係ない」と抗弁した。

ソウル中央地検刑事1部は昨年12月、証拠不十分でイム元理事長を不起訴処分した。A氏は今年2月ソウル高検に抗告し、ソウル高検は3月、詐欺事件に限ってのみ再起捜査命令を下したため、現在ソウル中央地検刑事2部が捜査を行っている。

この事件が注目を集めているのは、A氏の主張のうち、趙元庁長の主張と似ている点があるからだ。趙元庁長は先月23日、控訴審公判準備期日に、イム元理事長について、「私より情報力が優れている上、大統領府に出向いて大統領と単独面談し、警察や検察の幹部とも交友があって、この方の言葉は真実だと信じた」と主張した。しかし14日、証人として出席したイム元理事長は、趙元庁長の言葉を否定しながら、「李大統領と単独面談したことなど無い」と話した。

イム元理事長は、東亜(トンア)日報との電話取材で、「A氏の主張は、事実無根だ。A氏を誣告で告訴したが、譲歩する気持ちで取り消した」と明らかにした。