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金正恩第1書記、 核実験を陣頭指揮する模様

金正恩第1書記、 核実験を陣頭指揮する模様

Posted January. 28, 2013 07:37,   

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が、昨年12月の長距離ロケット発射に続き、すべての準備が完了したとされる3回目の核実験も現場で陣頭指揮する可能性が高いと予想される。このため、軍当局が関連の動きを監視している。

27日、韓国軍筋によると、金第1書記が咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンプクト・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場の地上管制所を訪れ、3回目の核実験を承認するなど、核実験の全過程を指揮する動きを見せており、軍情報当局は北朝鮮に対する情報収集に力を入れている。金第1書記は昨年12月にも、平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)のミサイル基地を訪れ、長距離ロケット(銀河3号)の「親筆発射命令」を下した。北朝鮮は、ロケット発射2日後、朝鮮中央通信を通じてこれを公開した。労働新聞は1面に金第1書記の「親筆命令書」を掲載した。

別の消息筋は、「金第1書記が、核実験の発破承認命令を下して最高司令官の政治・軍事的業績を宣伝し、内部の結束と体制強化を狙った広報戦略に活用する可能性が高い」と指摘した。このため、韓米情報当局は最近、核実験場を出入りする北朝鮮高官の動きを追跡している。金第1書記が核実験を陣頭指揮する場合、党と軍の側近が準備状況を事前に点検する可能性が高いためだ。また、北朝鮮の核実験の時期を推測する手がかりにもなる。軍当局者は、「この数日間、豊渓里核実験場を出入りする車と人員の活発な動きが捉えられた」と話した。

北朝鮮のこのような動きに関連して、労働新聞など北朝鮮メディアは27日、金第1書記が「国家安全・対外部門幹部協議会」を開き、「実際的で強力な国家的重大措置を講じるという断固とした決心を表明した」と一斉に報じた。金第1書記が、担当部門幹部らに「具体的な課題」も提示したというが、その内容は明らかにしていない。

22日(現地時間)に国連が北朝鮮制裁を決議した後、北朝鮮は外務省、国防委員会、祖国平和統一委員会の声明を発表し、脅威の水位を引き上げて緊張を高めている。労働新聞は26日付で、「核実験は人民の要求であり、他の選択は絶対にあり得ない」とし、核実験強行の意志を露にした。

韓国政府当局者は、「段階的に脅威の水位を引き上げて交渉力を高めることは、北朝鮮の常套戦術だ」とし、「金第1書記が『国家安全・対外部門幹部協議会』を招集したと公表したことも、そのような戦術の延長線だと分析される」と強調した。

核実験の3回目実施を警告するなど北朝鮮の挑発の可能性が高まり、在韓米軍も敏感な反応を見せている。 米軍事専門紙「星条」は27日付で報じたところによると、ジェームズ・サーマン韓米連合軍司令官兼在韓米軍司令官は最近、「北朝鮮のさらなる挑発が懸念され、在韓米軍が(軍事的に)大変脆弱な(high vulnerability)時期を迎えている」と述べたという。サーマン司令官は先週末、ソウル龍山(ヨンサン)基地で行われた米軍将兵とその家族との懇談会で、「これは誰かを怖がらせるためでなく、厳然たる事実だ」として、このように強調した。

在韓米軍のトップが米軍将兵とその家族と懇談する席で、北朝鮮の挑発の可能性に懸念を示し、在韓米軍の軍事的脆弱性について言及したことは、大変異例のことだ。

また、サーマン司令官は、「私たちは非武装地帯の向こう側の『危険な人物(dangerous man)』に注意しなければならない」とし、「彼が最終決定権者(this guy is in charge)だ」と述べた。金第1書記の直接の指揮によって韓国への挑発が続く可能性を強く示唆したのだ。



ysh1005@donga.com