Go to contents

深刻な求職難で再び注目される3D業種

Posted January. 18, 2013 05:04,   

한국어

昨年12月14日、航海士のパク・ソンさん(38)は1年4ヵ月ぶりに船から降りて夢の中でも懐かしんでいた妻と3人の子どもに会った。約1年前の11年10月船に乗り込む時までも赤ん坊だった双生児の姉妹はいつの間にか4歳になっていた。子どもたちが「パパ」と呼びながら胸に抱かれる瞬間、パクさんの目頭が赤くなった。

パクさんは30代後半だが、経歴2年目の素人航海士だ。やや案外だが、最近はパクさんのように遅れて外航船に乗る人が増えている。「マドロス」の人気が再び高くなっているためだ。この他に、溶接工、海外建設労力、看護士など、かつての人気職種に再び人々が集まっている。

パクさんは、「船乗り」になる前、釜山(プサン)のある社団法人で大卒事務職として10年近く働いた。公務員の妻と共働きをして経済的に困ることはほとんどなかった。ところが09年、双生児が生まれると、いきなり「定年まで働けるだろうか」という疑問を感じるようになった。

家族の反対を押し切って、昨年、韓国や中国、日本を行き来する2300トン級の船に乗り込んでマドロスとしての一歩を踏み出した。来月は初めて乗り込んだ船ほり2倍以上大きい5300トン級の船に乗船することになっている。パクさんは「もう陸地よりは海で働くのが性に合う」とし、「特殊船舶技師の経歴を積みたい」と話した。

よく船乗りと言うと、漁船を思い浮かべるが、パクさんが乗る船は蔚山(ウルサン)や全羅南道麗水(チョルラナムド・ヨス)などで国内石油精製会社が製造した石油化学製品を中国や日本へ運ぶ特殊船だ。最近、国内石油精製会社の海外輸出が増えて、特殊船乗組員への需要も大きく増加した。この2年間、韓国海洋水産研修院の海技師養成課程(オーシャン・ポリテク)修了者全員が就業に成功した。パクさんもその中の1人だ。

海技師教育生の「スペック」(経歴)は決して大企業志願者に劣らない。韓国海洋水産研修院の関係者は、「軍将校出身やTOIEC950点以上の志願者も多い」とし、「競争倍率も課程によって6倍に上る」と話した。海技師が国内の海運会社に就業してもらう初任の年俸は平均4000万ウォン台。外国系海運会社に就業すれば6000万ウォンぐらいの年俸がもらえる。

このような現象は何も海技師に限られたものではない。求職難が深刻になるにつれて、代表的な「3D」職種に見られていた溶接分野にも求職者が殺到している。溶接じゃ特に定年が保障される国内大型造船会社に就業しやすい技術に挙げられる。釜山にある韓国溶接職業専門学校の昨年の修了生の中で92.7%が大宇(デウ)造船海洋、三星(サムスン)重工業など、いわゆる「大企業」に就業することに成功した。

中東の建設現場に挑戦する求職者も多い。ハンファ建設は昨夏、高校卒業予定者を対象にイラク新都市建設の現場で働く現場社員50人を採用した。ところが1000人以上が応募し会社側がびっくりした。

ここへ来て20代の女性求職者の中では、1960年代のドイツ派遣看護士のように海外に就業するために米国看護士の資格証を取る人が少なくない。韓国産業人力公団傘下の海外就業斡旋機関のワールドジョブの関係者は、「米国では看護士求人難が深刻で、外国人看護士を探す病院が増えている」とし、「平均6万ドルの年俸がもらえるし、病院内の処遇も国内病院より良くて人気が高い」と話した。



wiseweb@donga.com