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[社説]李大統領の謝罪は本物か

Posted July. 25, 2012 05:36,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領が24日、対国民談話文の発表を通じて、親類と側近たちの汚職・不正について謝罪した。李大統領は、「最近、私の周辺と家族の中で恥ずべきことが起き、国民の皆様に大変なご心配をおかけした」とし、「頭を垂れてお詫びする」と謝罪した。そして、「考えれば考えるほど胸がつまる」「とても顔を上げることができない」「すべて私の不徳の致すところであり、いかなる叱責も甘んじて受け入れる」と悔恨の言葉を述べた。しかし、「嘆き、自責だけをしているには国内外の情勢があまりにも緊迫しているうえ、課題が重大だ」とし、「心機一転して、国政を担うことが私に与えられた役目であり、より一層誠心誠意、任務を果たしたい」と語った。

李大統領が周辺人物たちの不正問題で謝罪したのは、今年1月の新年国政演説と2月の就任4周年の会見に続いて3度目。前の2回は、金斗宇(キム・ドゥウ)元大統領広報首席秘書官と申載旻(シン・ジェミン)元文化体育観光部次官、殷辰洙(ウン・ジンス)元監査院監査委員ら主な側近の汚職についてだったが、表現や内容から国民への謝罪と感じるには不十分だった。しかし今回は、実兄の李相得(イ・サンドク)元議員と政権の創業功臣である崔時仲(チェ・シジュン)元放送通信委員長、朴永俊(パク・ヨンジュン)元知識経済部次官、腹心も同然のキム・ヒジュン大統領府第1付属室長まで不正に関与したため、謝罪の強度を高めないわけにはいかなかったようだ。

しかし、謝罪発表の形式から、本気で謝っているのか疑念を抱く。大統領府担当記者に李大統領の謝罪談話文の発表が通知されたのは、同日午後1時40分だった。このような重要事案なら、数日前か少なくとも数時間前に事前に通知するのが常識だ。しかも謝罪文が発表された午後2時は、地上波テレビ局3社が共同でセヌリ党の党内選挙候補の第1回討論会を生中継していた時間だった。このため、李大統領の談話文発表は、字幕で簡単に処理された。国民が関心を寄せる親類や側近の不正に関する大統領の国民への謝罪をこのように行っていいものか理解し難い。

李大統領が国民への謝罪を準備しているという話は数日前からあった。その時点は、検察が李元議員を起訴する時になると予想された。しかし、李大統領はこのような予想に反し、まるで何かに追われるかのように、急きょ謝罪する方法を選んだ。大統領の謝罪は内容に劣らず形式も重要だ。一部で、記録用に残すか謝罪する形だけを整えたのではないか、という批判が出るのも無理はない。