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現代建設のキム部長、「オラ、アミーゴ」などのスペイン語勉強に夢中

現代建設のキム部長、「オラ、アミーゴ」などのスペイン語勉強に夢中

Posted July. 17, 2012 08:31,   

한국어

「フルータ(Fruta=果物)、ベルドゥーラ(verdura=野菜)…」。

9日午後7時、ソウル鍾路区桂洞(チョンノグ・ケドン)の現代(ヒョンデ)建設本社の人材開発院。普通のサラリーマンなら帰宅を急いだり、残業前の夕食に追われている時間だが、ここに集まっていた14人は、「スペイン語三昧」に耽っていた。彼らは20代の新入社員から40代の部長に至るまで多岐にわたっていた。この日のテーマは、スペインの食べ物に関するものだった。授業は硬い文法よりはビジネスパートナーと食事をする際に必要な単語を中心に行われた。彼らは4月から、週4回ずつ集中的に授業を受けている。

国内建設景気の低迷が長引き、国内建設会社の海外での事業探しが活発化している。今年上半期の受注額が計321億ドルを越え、累計受注額が5000億ドルを突破した。「第2の海外建設の黄金期」を迎えている建設業界が、受注競争力の確保はもとより、長期的な競争力強化に向け「海外専門家」養成のための内部教育に拍車をかけている。その代表的な例が外国語教育だ。英語は基本で、中南米攻略のためのスペイン語教育や中東に狙いを定めたアラブ語教育も盛んに行われている。

6月、ベネズエラで29億9500万ドルの製油工場建設工事を受注した現代建設は07年から、1日12時間ずつ英会話の集中教育だけを実施してきたが、今年からは海外事業の拡大を受けてフランス語やスペイン語のオフライン講座を新設した。スペイン語の場合、6月初頭、インターネットで10分間で受付が締め切られるほど反応は熱かった。受講生の一人であるプラント事業本部・受注営業本部のクォン・へリョン課長代理(33)は、「南米プロジェクトが増え、社員たちの関心が高かった」とし、「当面スペイン語を使うことはないが、未来に備えてやり始めた」と話した。

他の建設会社も事情は似ている。ハンファ建設は役員や従業員を対象に「H−Academy」という英語プログラムを作り、外国人講師と1対1で授業を受けさせている。そのため、英語と韓国語共に駆使できる専門家を会社に常駐させている。また今年5月に77億5000万ドルで受注したイラク・ビスマヤ新都市事業の準備に向け、アラブ語カリキュラムも運営している。

三星(サムスン)物産は今年、建設部門の理解を深めさせる「SCU(Samsung C&T University)」という社内教育システムを立ち上げた。国別の文化からビジネスの際の注意点までを扱っている。各国の文化別「タブー」などを分かりやすく伝えることに焦点を合わせた教育となっている。

建設会社が教育を強化している背景には、厳しさを増し続ける業界の受注競争がある。GS建設経済研究所が分析した最新資料によると、国内の建設会社各社が最近応札した26件と、下半期に予定されている26件の中東建設プロジェクト入札に参加する会社を分析した結果、それぞれ5件(19.2%)が韓国企業同士で争う事業であるほど、国内企業同士の受注競争は激しかった。

そのため、一歩でもリードするため、「より活発で深みのある」コミュニケーション能力の育成に奔走せざるを得ない。現代建設のリビア・トリポリウエスト火力発電所のヤン・ヨンブ部長は、「サウジやカタールなど従来市場だけでなく、コロンビアやベネズエラなどからも相次いで新規工事を受注するため、社内でのスペイン語やフランス語の学習の必要性を痛感している」と主張した。



yunjung@donga.com sykim@donga.com