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国内外で22万人が署名、世界53都市で反対集会 脱北者送還反対の78日

国内外で22万人が署名、世界53都市で反対集会 脱北者送還反対の78日

Posted May. 01, 2012 08:46,   

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「ここオクイン教会の前は、統一の瞬間まで南北統一の聖地になるだろう。ここは北朝鮮住民に光を送る発電所になる」

30日午後2時、自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)議員がソウル鍾路区孝子洞(チョンノク・ヒョジャドン)の中国大使館の向いにあるオクイン教会の前に立った。今年2月13日から78日間、脱北者強制送還に反対する集会が行われてきた場所だ。朴氏はこれまで、脱北者の「代母」となり、命をかけて11日間のハンガーストライキを行うなど、今回の集会を企画し主導してきた。朴氏は、「今年2月、吹きつける寒風を受けながら絶望的な思いで中国大使館の前で座り込みをした時は、このように多くの方々の応援を受けられるとは思わなかった。最大の成果は、中国が徐々に変わりつつあるという事実だ」と力を込めて語った。

78日間集会の間に、国内外では少なからぬ変化が起きた。脱北者の強制送還に反対する署名運動には国内外で22万人が参加し、先月10日には世界53都市で脱北者強制送還反対集会が開かれた。

朴氏は同日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「中国が4月の1ヵ月、1人の脱北者も北朝鮮に送還しなかった。これは大きな変化だ」とし、「これからは市民団体や国際社会ではなく、韓国政府が出てこのような変化を永続的な現象にしていかなければならない」と強調した。そして、「韓国政府は、『静かな外交』がどれほど多くの脱北者の生命と安全を危険に追いやったか知るべきだ」とし、「政府の一貫した確実な意志表示だけが、北朝鮮人権を増進させることができる」と強調した。同日の集会に参加したスーザン・ショルティ北朝鮮自由連合代表は、「朴氏が集会を始めてから、多くの人々が脱北者の送還問題に関心を持ち始めた。朴氏がしてきたすべてのことに感謝する」と伝えた。

朴氏は29日、国会議員職を終え、東国(トングク)大学の教壇に戻る。朴氏は今後も自分の国際的ネットワークを活用して、脱北者の人権問題に努める計画だ。朴氏は、「まず韓国に来ている脱北児童や青少年のために、一人ひとりに合った教育を行う代案学校を作り、高齢の国軍捕虜のために看護つきの療養施設を設置する考えだ」とし、「これに向けて社団法人を結成(設立)する予定だ」と明らかにした。朴氏は、先月20日に受賞した韓国女性指導者賞特別賞の賞金1000万ウォンをすべてこのために使う。誠信(ソンシン)女子大学の沈和珍(シム・ファジン)総長と京仁(キョンイン)女子大学の金吉子(キム・キルジャ)名誉総長、金錫友(キム・ソクウ)元統一部次官、キム&チャン法律事務所のキム・ビョンイル顧問ら朴氏に賛同する発起人約100人も協力し、寄付に参加する。

朴氏は現場を離れるが、脱北者強制送還反対集会は続く。脱北者を支援する市民団体で構成された脱北難民救出ネットワークは、「朴氏の意志を受け継ぎ、すべての脱北者が安全になるその日まで集会を続けていく」と明らかにした。ただ、集会が78日間続き、拡声器の騒音のために住民が鍾路区とオクイン教会に抗議嘆願を提起しており、拡声器やマイク、アンプはもう使用しない考えだ。団体関係者は、「毎日午後2時と午後7時の2度の集会は続け、沈黙の中でろうそく集会をする考えだ」と伝えた。



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