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北朝鮮経済、2007年を境に下り坂

Posted January. 10, 2012 06:48,   

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北朝鮮の経済力が、韓国政府による各種の対北朝鮮支援や対中国交易の拡大に支えられ2007年をピークに達したが、南北関係が冷え込んでから減速したことが浮き彫りになった。

9日に発表された統計庁の「統計で見る南北の変化に関する研究」報告書によると、北朝鮮経済は、1995年を100とした場合、2007年が104.7と最も好調だったが、その後急激に失速し2009年には86.5の水準まで悪化した。統計庁の依頼を受けて報告書をまとめた世宗(セジョン)研究所は、鉄鋼・電気生産量、貿易総額、財政規模、対北朝鮮支援額など10項目の経済指標から北朝鮮の経済力を評価した。

北朝鮮経済は、数百万の餓死者を出した「苦難の行軍」のため1990年代半ばから後退し始め、1998年には70.3まで落ち込んだが、その後持ち直し続け、2007年には104.7まで上がった。北朝鮮の経済力が最も好調だった2007年には、韓国政府の対北支援額が1995年を100とした場合、236.9と大幅に増えたほか、中国との交易が拡大し貿易総額も1995年に比べて43.4%増となった。

しかし2008年以降、韓国政府の支援が途絶えてから、北朝鮮の経済力も収縮し始めた。とくに2009年には86.5まで下がり、2000年(86.5)と同じ水準まで後退した。同期間、南北関係が悪化し、韓国政府の支援額は2009年には36.2となり、2007年に比べて84.7%減となった。

国際社会の北朝鮮制裁が強化され、中国を除いた国との交易が減少したことも、北朝鮮経済の弱体化を加速させたことが浮き彫りになった。北朝鮮の5大交易相手国であるシンガポールが制裁に参加したことなどが響き、北朝鮮の貿易総額は2008年の186.3から2009年には166.3と10.7%減となった。

世宗研究所は、「北朝鮮の計画経済の核心である鉄鋼や電気生産量が、2007年以降も大きな変化がなかったことからすれば、最近の北朝鮮経済の弱体化は対北支援額や貿易総額の減少が原因となったものとみられる」と評価した。



weappon@donga.com