Go to contents

ツイッターロロジー、ツイッターを見れば株価も見える

ツイッターロロジー、ツイッターを見れば株価も見える

Posted December. 10, 2011 05:33,   

한국어

経済学者や社会学者、言語学者や医学者らがツイッターの研究に群がり、「ツイッターロロジー(twitterology)」という学問分野が新たに浮上している。ツイッターは、一日に世界の1億人が2億5000件のメッセージをやり取りし、自分の関心事や考え方、気持ちをリアルタイムで表現する情報の場であるからだ。

言語別、地域別に希望する情報だけを選んで分析することができ、ツイッターメッセージの連結網を使ってインターネット上での人間関係も確認することができるため、学者にとっては魅力的な研究分野として浮上している。膨大な量のリアルタイムのツイッター情報を分析すれば、「革命」の勃発時期だけでなく、株価の予測まで可能になる。

米紙ニューヨークタイムズは、これをツイッターロロジーと呼び、様々な研究結果を紹介したこともある。国内でも社会学者らが、選挙でのツイッターの影響力について研究を行っている。

●ツイッターが株価を予測?

「アンケートは、費用が高くかかり、調査範囲も狭いだけでなく正直な回答を得るのも難しい。ソーシャルネットワークサービス(SNS)が、新たな研究時代を切り開いた」

米インディアナ大学のジョハン・ボラン教授は今年10月、コンピューター学術誌に、「ツイッターの雰囲気と株価予測」について研究を開始した理由についてこのように語った。

ボラン教授は、「08年の通貨危機を通じ、もはや金融は合理的な投資情報のみによって左右されるものではいことが明らかになった」とし、「人間の感情や行動が景気や株価に影響を与えるとする『行動財務学者』らにとって、SNSは新世界だ」と強調した。

実際、08年2月から12月にかけて、約985万件のツイッターデータを収集した。米大統領選挙や経済危機が起きた時期をあえて選んだという。さらに、これらのメッセージから現れる静けさ(calm)や警戒(alert)、確実さ(sure)、活発さ(vital)、親切さ(kind)、幸福(happy)の7つの感情を抽出し、ダウ指数とそれぞれ比較した。その結果、静けさの指数が上がれば、2〜6日後にはダウ指数も比例して上昇することが分かった。

ツイッター研究は、病気の感染ルートなどを把握する疫学分野でも研究されている。米アイオワ大学の研究チームは09年、世界の恐怖に陥れた新型インフルエンザに関する情報が、ツイッターで広まるルートについて分析を行った結果、実際の感染ルートと事実上一致したことを見つけた。

SNS分析が最も活発なところは、心理学や社会学の領域だ。リアルタイムで人々の考えを直ちにデータ化することができるからだ。

●韓国のツイッターロロジーは始まったばかり

韓国でも、社会科学とツイッターとの研究を結合させる試みが増えている。ソウル大学・社会学科の張鄹鎮(チャン・ドクジン)教授は昨年8〜9月、韓国人のツイット110万件について分析を行った、「韓国人のツイッター・ネットワーク構造と東学」と題した論文を年明けに発表した。その結果、ツイットの4分の3が、リツイットの形で、コミュニケーションが活発に行われ、政府に批判的な内容が頻繁にリツイットされることを確認した。

張教授は、「今後、社会科学的なアイデアと情報技術(IT)とが出会い、新たに研究成果は増えることになるだろう」と主張した。KAISTの文壽福(ムン・スボク)教授チームも、ツイッター研究を通じ、様々なネット上の行動分析について研究を進めている。

韓国科学技術情報研究院・スーパーコムの李ジス本部長は、「政府のスーパーコンピューターのように、膨大な量のデータを処理できる技術を、SNS研究など、社会科学者らに利用させるつもりだ」と話した。



kimhs@donga.com