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金正日総書記、カダフィ大佐死亡後「護衛部」に直行

金正日総書記、カダフィ大佐死亡後「護衛部」に直行

Posted October. 26, 2011 07:23,   

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リビアの独裁者カダフィ大佐が死亡した直後、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、金正恩(キム・ジョンウン)氏を同行させて護衛司令部を訪れた。高官の警護と反体制暴動の鎮圧を担当する部隊を訪れることで、体制が堅固であることを誇示する一方、住民の動揺を予防することが目的とみえる。

朝鮮中央通信は、カダフィ大佐死亡2日後の22日、「金総書記が朝鮮人民軍第985軍部隊指揮部を視察した」と報じた。特に、同通信は、「金総書記が突然訪れた」と伝えた。朝鮮中央テレビは24日に再び報じた。視察には、後継者の金正恩氏をはじめ、金総書記の義理の弟の張成沢(チャン・ソンテク)労働党行政部長、金慶玉(キム・ギョンオク)組織指導部第1副部長ら側近が総出動した。985軍部隊は、護衛司令部の対外部隊名の一つで、金総書記一行を出迎えたのも護衛司令官のユン・ジョンリン人民軍隊長だった。

同通信は、「66年3月に首領様(金日成主席)と共に、軍部隊を訪問された忘れることのできないあの日を振り返り、いかなる戦闘任務も遂行できるよう、しっかり準備していることを評価された」と報じた。また「最後の一人、最後の銃一丁が残るまで、最後まで戦い、主体の革命偉業を完成させる透徹した首領決死擁護の精神が沸き広がっている」と部隊の雰囲気を伝えた。金総書記は、炊事場に立ち寄り、豆や肉などの主・副食が十分に供給されているかを確認した。

北朝鮮は、外国の独裁者の身に変化がある度に、内部の取り締まりを強化してきた。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)上級研究委員は、「あの時期に985軍部隊の訪問を公開したのは、護衛司令部の精神武装の状況を点検し、住民に護衛の完璧さを再確認させようという宣伝・扇動の一環だ」と指摘した。

脱北者らによると、89年にルーマニアのチャウシェスクが処刑された時、金総書記は国家安全保衛部を訪れ、「今日のこの瞬間を逸し、明日の災いを招くな」と述べ、幹部に対して「忠誠誓約」を求めたという。06年、イラクのサダム・フセインが絞首刑に処された時は、18日が経過してから、内閣機関紙の民主朝鮮に短く報道し、幹部に住民の動揺を徹底的に防止するよう指示した。



shcho@donga.com