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ダウン症の子を持つ母の気持ちで政治を語る  羅候補とペイリン氏が対談

ダウン症の子を持つ母の気持ちで政治を語る  羅候補とペイリン氏が対談

Posted October. 12, 2011 02:59,   

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与党ハンナラ党の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)ソウル市長候補と米国のサラ・ペイリン元アラスカ州知事は共通点が多い。保守政党所属の女性政治家であり、何よりもダウン症候群の障害を持つ子どもがいる。このような2人が、11日に顔を合わせた。08年、共和党副大統領候補だったペイリン氏が11日、ソウル広津区(クァンジング)のウォーカーヒルホテルで開かれた「世界知識フォーラム」に出席するために来韓したのだ。

ウォーカーヒルホテルで会った両者の対談は、ソウル市長選挙の最大争点の一つである「福祉政策」で始まった。羅候補は、「財政条件が許す範囲内で福祉政策を拡張する『正直な福祉』が正しいと信じている。しかし、票を得るには困難がある。緊急なところや、大変なところを優先してお金を使わなければならならないとしたら、まるで『福祉反対論者』のように映ってしまうことがある」と苦しい立場について話した。

ペイリン氏は、「(福祉政策を行う時)財政的に十分に調達できるか考慮しなければならない。必要なところに使うのが正しく、それが公正だと考える」と答えた。

政党政治の危機と市民社会団体の躍進現象についての意見も交わした。ペイリン氏は09年から、税金を増やし、大きな政府を構成することに反対する保守市民運動「ティーパーティー」を主導している。

羅候補は、「市民団体出身のソウル市長候補が出てくるなど、既存政党だけでなく(市民団体が)声を出す流れを見守る必要がある」とし、政党政治と市民団体の関係について尋ねた。

ペイリン氏は、「(ティーパーティーは)政府の政策に一方的に従うのではなく、直接、政策決定に介入し、責任と権利を担う。だからといって政党が原則と所信を見失ってはならない」と述べた。

両者の対談は、子をもつ「母親政治家」という共通の話題に移った。ペイリン氏は08年に、5番目の息子がダウン症候群という事実を知りながら出産し、羅候補にもダウン症候群の長女がいる。

羅候補は、「母親は責任感がある。家計をやりくりするように国家の財政も責任をもってうまくできるだろう」とし、「後世の負債を減らすことが重要だ」と話した。

ペイリン氏も、「母親はスーパーマーケットに行っても、値段がいくらなのか、予算に合うのかを考える。家に問題がある時も賢明に解決する」と話し、羅候補は、「各国で対立が起こっているが、対立の調整はやはり母親が長けている。家でケンカが起きても、母親が収拾することがうまい」と言って笑った。



ditto@donga.com