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「韓国の舞台芸術、海外進出を考えるべきだ」 英エジバラの芸術監督が助言

「韓国の舞台芸術、海外進出を考えるべきだ」 英エジバラの芸術監督が助言

Posted August. 19, 2011 03:05,   

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「韓国公演は世界的なレベルに達しています。今、韓国の舞台芸術界が悩むべき問題は、『作品の質をどう高めるべきか』ではなく、『それらの作品をどのようなやり方で世界に紹介すべきか』になるべきです」

世界的舞台芸術祝祭のメッカと言われている英エジンバラ国際フェスティバルのジョナサン・ミルズ芸術監督は17日(現地時間)、東亜(トンア)日報との単独インタビューで、このように語った。エジンバラ城周辺のゴシック様式教会を改造したフェシティバル本部(ハブ)ビルの最上階の事務所で記者と会った氏は、「韓国のいくつかの舞台芸術は、すでに世界最高のレベルに達している」と評した。

1947年から始まったエジンバラ国際フェスティバルは、毎年2000本あまりの公演が詰め掛ける世界最大規模の公園祝祭「エジンバラフリンジ(周辺部)フェスティバル」の母体だ。同年に発足したフランスのアビニョンフェスティバルと共に、世界最高の権威を誇る公演フェスティバルという評価を受けている。

オーストラリア出身の作曲家で、07年から同フェスティバルを率いてきたミルズ芸術監督は今年、アジア舞台芸術に焦点を合わせ、3本の韓国公演を公式に招待した。吳泰錫(オ・テソク)氏の率いる劇団「モッファ」の演劇、「テンペスト」と、安銀美(アン・ウンミ)舞踊団の「プリンセスバリ」、そして、鄭明勳(チョン・ミョンフン)氏が率いるソウル市交響楽団だ。韓国公演が世界最高権威の同フェスティバルに招待されたのは今回が初めて。

「3、4年前までは韓国文化について、ほとんど知りませんでした。オーストラリアのメルボルン映画祭で、韓国映画に接し、のめりこみ始め、韓国政府の招待を受けて韓国を訪問した後は、韓国が、映画や視覚芸術だけでなく、公演や美術、音楽など、芸術の全ての分野で世界で最も興味深い試みを行っていることに気づきました」。

40代前半の若い年齢で芸術監督になり、5度目のフェスティバルを迎えているミルズ芸術監督は、今回、招待を受けた韓国団体を自分から選んだ。

「『テンペスト」は、マスター呉(吳泰錫)の『ロミオとジュリエット』に一目ぼれし、シェイクスピア作品のうち、どの作品を選ぶかについて一緒に話し合い、決めました。安銀美氏の作品は、韓国の最も伝統的な物語を、最も現代的方式で解釈し、自分の好きなパンソリ(民俗楽の一つ)を融合させたので、選びました。ソウル市交響楽団は数年前、日本の東京で初めて公演に接し、招待を決めました』。

韓国のメディアの中では唯一つ、東亜日報をフェスティバルに公式に招待した氏は、「今回を招待を受けた3団体は、芸術性のみならず、日程や規模が合ったために招かれた」とし、今後、他の韓国団体に対しても、積極的に門戸を開く意思のあることを示した。

「まず、エジンバラに来て、フリンジ公演からでもいいから、先に、実力を見せてください。実力さえ検証されれば、チャンスはいくらでも開かれます。韓国の文化体育観光部や駐英韓国文化院、芸術経営支援センターが現在のように、韓国文化を世界にPRするというはっきりした戦略の下、有機的な支援を行えば、確かによいニュースは続くでしょう」。



confetti@donga.com