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アナウンサー顔負けの金妍児のプレゼン 生体信号の専門家が分析

アナウンサー顔負けの金妍児のプレゼン 生体信号の専門家が分析

Posted July. 11, 2011 02:59,   

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「自分の感情を加減なくありのままに表現した、人へ訴えかける力の強い声、正確な発音、好感度の極大化…」

南アフリカ共和国のダーバン国際コンベンションセンターで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、終始笑みを失わずに完璧なプレゼンテーションをしてIOC委員の心をつかんだ「フィギュアクィーン」金妍児(キム・ヨナ、21=高麗大、写真)。スケートの実力ほど完璧だったと讃えられた金妍児のプレゼンテーション当時の声はどうだっただろうか。音声分析専門家の忠北(チュンブク)道立大学生体信号分析室のチョ・ドンウク教授(53、電子通信専攻)の分析結果、「アナウンサーに劣らず安定的でずば抜けた実力」という診断が出た。

チョ教授は、金妍児のプレゼンテーション全体の2分50秒の分量の中で1分40秒の分量を前半と後半にわけて、音声分析器で分析した。8人のプレゼンターのうち、5番目に演壇に上った金妍児の音声ピッチ(pitch、秒当たりの声帯の震え)は、序盤に238Hzから後半に257Hzへ上った。「感情の変化を自然に声に乗せたため、ピッチが変化したもの」とチョ教授は説明した。

また、発音の安定度を測定する無声音比率は平均32%だった。チョ教授は、「金妍児のプレゼンテーションの無声音の比率は、実力のあるアナウンサーの平均値(30〜35%)と似た水準」と評価した。発音の正確性を示すジッター(Jitter、声帯振動の変化率)とシマー(shimmer、振幅の規則性)はそれぞれ2.1%と1dBで、一般の人の平均(2.6%、1.5dB)より低くて優秀な水準と分析された。チョ教授は、「金妍児は感情を適切に混じりながらも、高い安定度と正確な発音で訴える力と好感度を極大化させた」とし、「これは3割の生まれつきの才能と7割ぐらいの努力が合わせられた結果と見られる」と話した。

チョ教授は、金妍児と共にナ・スンヨン誘致委報道官の声も分析した。彼は、「ナ報道官は音声ピッチの変化が殆どなく(237Hz→238Hz)、安定度も35%だった。特に、シマー数値はアナウンサーの平均値(1.0〜1.2dB)より低い0.9dBでとても良かった」と話した。チョ教授は、「ナ報道官は感情を殆ど見せない冷静な勝負師の気質に訴える力まで兼ね備えた最上クラスのプロ」と分析した。

チョ教授は、生体信号(人体が体や感情を調子を顔や音声などを通じて見せるもの)を利用し、人体五臓の疾病や性格、感情などを分析する生体信号分析の専門家。これまで金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮総書記、歌手のチョ・ヨンピル、故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領らの健康と心理状態を生体信号で分析して関心を集めたりした。



straw825@donga.com