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統一部長官「南北非公開接触は事実」と確認

統一部長官「南北非公開接触は事実」と確認

Posted June. 03, 2011 04:03,   

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玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官は2日、「(南北)非公開接触は事実だ。基本目的は、哨戒艦『天安(チョンアン)』と延坪島(ヨンピョンド)挑発に対し、北朝鮮から謝罪、再発防止を取りつけることだ」と明らかにした。玄長官は、国会対政府質問の答弁で、「(北朝鮮は)政府が、首脳会談をするために非公開接触をしたというが、これは本末転倒だ」としてこのように述べた。

玄長官は、非公開接触をした理由について、「南北高官級軍事会談のための実務会談を公で行った時、北朝鮮が謀略劇だと言い、中断するなど公の会談では解決できないためだ」と説明した。玄長官は、非公開接触の録音があるかと問われ、「録音はない」と答えた。

玄長官は、「来年4月の総選挙を念頭に3月の会談を提案したのか」という質問に、「政治的考慮や目的で、北朝鮮と非公開接触をしていない」と強調した。さらに、「北朝鮮が暴露という反応を示すことは、南北関係の基本を害することであり、あってもならずあり得ないことだ」と付け加えた。

政府は、北朝鮮が非公開接触の公開後、どう対応するかについて苦慮している。北朝鮮が天安艦と延坪島事件の謝罪を拒否したため、南北対話の復元と南北関係の改善を大前提に想定した既存の戦略枠組みを、抜本的に修正しなければならない状況に直面したためだ。

これまで政府当局者は、「北朝鮮への圧迫政策が効果を出している。北朝鮮が持ち堪えられなくなれば、韓国政府との対話に出てくるだろう」と述べた。ある当局者は、「対北朝鮮制裁は、明白に効果がある。北朝鮮が長く持ち堪えることは難しい」と強調した。

しかし、北朝鮮は、制裁が続いても、現政権とは対話しないという意思を明確にしている。このため、もう少し抜本的な対北朝鮮政策の再検討が必要だという指摘も出ている。北朝鮮大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、「北朝鮮による非公開接触の公開は、政府の圧迫政策が実質的な効果を上げていないことを示す。より大きな枠組みの対北朝鮮アプローチが必要だ」と指摘した。

北朝鮮ウェブサイト「わが民族同士」は2日、国防委員会の「対南全面攻勢」宣言を取り上げ、「極悪な反共和国対決狂信者に加えられた断固たる懲罰」と主張した。特に、同サイトは、「共和国対決策動は、無礼にも我々の最高の尊厳と神聖な体制を非難するまでに及んだ」と非難した。「最高尊厳」は、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)、金正恩(キム・ジョンウン)の北朝鮮首脳を指すと見え、韓国軍の射撃ターゲット問題と関連があることを示唆した。



spear@donga.com