Go to contents

[オピニオン]「姜基甲暴力」に無罪

Posted January. 15, 2010 08:09,   

한국어

民主労働党の姜基甲(カン・ギガプ)代表が13日、国会で新年記者会見を行った。姜代表は、「私たちは、疎外された人々を代弁する政党だが、多くの国民から、過激で暴力的かつ闘争的という批判と指摘を受けている。民主労働党の言動と活動方式を全面的に刷新する」と強調した。トレードマークの長いひげに韓服姿の姜代表は、「温和な」笑みまで浮かべた。姜議員の国会暴力イメージとは全く違う印象と口調だった。

◆1年前に遡ろう。法案処理をめぐって国会本会議場の前で座り込みをしていた民主労働党の幹部たちを国会の警護員が強制解散させたことに怒った姜代表は、朴啓東(パク・ケドン)国会事務総長室に突進した。姜代表は、突然机の上にあった電話やメモ、鉛筆立てなどを投げ、テーブル上に乗って湯飲みを蹴飛ばし、空中浮遊するかのように2回も飛び跳ねた。さらに、姜代表は、国会議長室に行って、「金炯旿(キム・ヒョンオ)議長、出てこい」と叫び、鍵のかかったドアを手で殴り、足で蹴った。姜代表は、韓服を戦闘服ファッションとして国内外に知らしめたと皮肉られた。

◆姜代表は、公務執行妨害などの容疑で告発され、検察は昨年12月、姜代表に懲役1年6ヵ月を求刑した。しかし、ソウル南部地方裁判所刑事1単独の李東連(イ・ドンヨン)判事は14日、無罪を言い渡した。「国会事務総長室は、国会議員が入ることができる空間であり、そのうえ姜議員は政党代表として、不適法な職務遂行に抗議のために入ったので、業務妨害の容疑は成立しない」という理由だ。裁判所は、当時の国会議長の秩序維持権発動に対しても、「国会本会議と関係がないため適法ではない」とした。国民の常識と法感情に照らして、首をかしげる判決だ。

◆姜代表は、事務総長室に入って、威力と暴力を行使した。普通の市民が交番でこのような暴力をしたなら処罰を受けただろう。民主主義の殿堂である国会での暴力は、その象徴性や波及力を考慮して、市中の暴力よりも厳しく扱われなければならない。1審の判決が2審や最高裁判所でも維持されるかは疑問だ。むろん、法的に無罪が確定しても、姜代表の議員の品位が大きく損なわれた事実は変わらない。姜代表が記者会見でした発言をどのように実践するか見守る。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com