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16年五輪はブラジル・リオで 南米初

Posted October. 05, 2009 08:20,   

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16年夏季五輪の開催地がリオデジャネイロ(リオ)に決定されると、ブラジルの国民は熱狂的なサンバ踊りの中で興奮のるつぼに陥った。世界3大美港の一つであるリオのコカパカーナ海辺に集まっていた約10万人あまりの市民は、海辺を見下ろしながら両腕を広げて立っているコルコバードの丘の頂上の巨大なキリスト像を眺めながら、勝利の歓声を上げた。

リオは国際五輪委員会(IOC)が発足して以来122年ぶりに初めて南米で五輪を開催する都市になった。ブラジルは07年、米州五輪ペン・アメリカ大会を成功裏に開催したことに続き、14年ワールドカップ(W杯)、16年夏季五輪まで開くことになり、「世界のスポーツメッカ」に浮上した。

リオは2年前、招致戦に乗り出した時までもあまり注目を受けられなかった。しかし、南米経済の盟主に浮上したブラジルの経済力とルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領の高い国際的な地位がIOC委員の心を動かして逆転劇を展開したという評価が地元のマスコミから出ている。

ルーラ大統領は今回の総会の演説で経済の話から持ち出した。「第2四半期に既に低迷から脱しており、今年1%以上の成長が見込まれ、ここ数年間3000万人を貧困から脱出させた」とし、「(私は)主要20カ国(G20)の一員として開発途上国の利害を代弁する役割を担ってきた」と付け加えた。

実際、ブラジル経済は世界的な不況の中でしっかり成長を続けてきた。3年前、740億ドルに過ぎなかった外貨保有額は現在、史上最多の2230億ドルへ増えた。ブラジルの株価指数のポベスパ指数も昨年、41%が急落したが、今年に入って63%まで反発した。ブラジル通貨であるレアル貨も、今年に入ってドル対比29%も上昇するほど強気を示している。ブラジルの来年の成長率は5%と予想される。

ブラジルは莫大な投資発表で8月、ドイツ・ベルリンのIOC執行委員会の雰囲気を変えることに成功した。米国と日本が示した金額の2倍に達する2億1000万ドルでIOCと五輪中継権の契約を締結した。

このような経済力を売り物にルーラ大統領は、「もう南米が機会を持つ時期になっており、IOCは五輪が先進国だけで開かれる不均衡を直さなければならない」と主張し、既に1回五輪を開催しているスペインと日本、もう4回も五輪を開いた米国との差別化に集中して成功した。



angelhuh@donga.com