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1期発見は4期発見の17倍、胃がんの完治率

1期発見は4期発見の17倍、胃がんの完治率

Posted November. 11, 2008 09:21,   

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この報告書は、1995年3月から04年12月まで延世(ヨンセ)医療院がんセンターで手術・治療を受けた患者5万1982人のうち、3万9625人を対象とし6ヵ月ごとに、がん再発の有無を追跡調査した結果だ。

研究チームは、患者らを韓国人に特に多い12の主要がん別に分け、さらに病期別に分け、5年間の生存率を調査した。病期はがん腫瘍の大きさや転移度合によって、1〜4期に分けられ、一般に1期は初期、4期は末期と呼ばれる。

12の主要がんに対する病期別の5年間の生存率が発表されたのは初めてだ。

▲病期別の完治率、8倍の差〓同報告書によると、がん患者の5年間の生存率は、1期でがんが発見された場合、平均85.8%で10人に8人以上が完治した。5年間の生存率は、△2期発見患者67.5%△3期発見患者38.1%△4期発見患者10.1%で、いつ発見されるかによって完治率に8倍以上の差があった。

がんの種類によって、病期別の完治率にも大きなばらつきがあった。胃がん患者の5年間の生存率は、1期発見の場合93.9%であるのに対し、4期発見は5.5%で完治率に17倍も差があった。

大腸がんも同様で、1期患者の完治率は93.4%だったが、4期患者の完治率は11.9%と激減し、8倍近い差があった。

これに比べて、甲状腺がんの場合、病期別の完治率が1期患者(98.5%)と4期患者(66.2%)の違いは、さほど大きくなかった。

▲難治がんは早期発見されても…〓代表的な難治がんであるすい臓がんは、1期で発見されても5年間の生存率が37.8%に止まった。韓国人に多い難治性がんの一つである肝臓がんも5年間の生存率が42.6%に止まった。すい臓がん、肝臓がん、肺がんの4期発見患者の生存率は、それぞれ2.5%、4.3%、1.5%で5%にも及ばなかった。

新村(シンチョン)セブランス病院腫瘍学科のラ・ソンヨン教授は、「肝臓がん、肺がん、すい臓がんの場合、初期に発見されても、生存率が低い理由は、がん細胞の特性から抗がん薬物があまり効かず、手術で腫瘍を取り除くのも困難だからだ」と説明した。

しかし、ほとんどのがんは、これといった症状がないため、早期発見が難しい。

12の主要がんの発見時期は、△1期16.7%△2期15%△3期15.6%△4期20.6%で、初期である1期の発見率は高くなかった。

▲胃がん、大腸がん、乳がんの治療効果の向上〓医療技術が発達し、早期検診が活性化したことで、一部難治性のがんを除いては、がん治療の効果がだんだん高くなっている。

延世がんセンターのノ・ソンフン院長は、「毒性が少なく効果の高い薬が開発され、患者の生命が維持できるようになり、生きている間の暮らしの質も高くなっている」と話した。

4期で発見されると「余命6ヵ月の人生」とされてきた大腸がんも、今は2年まで生きられる。大腸がん3期の生存率は54.2%、4期は11.9%ぐらいだ。

ノ院長は、「打つ手がなかった肺がんも、抗がん剤の開発で生存期間が伸び、すい臓がんは抗がん薬物と放射線療法を並行する治療技術が発達し、『お手上げ』という通念が少しずつ崩れている」と話した。



nuk@donga.com