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暴力に蹂躙された都心、国会も開院できず混迷深まる

暴力に蹂躙された都心、国会も開院できず混迷深まる

Posted June. 28, 2008 08:34,   

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米国産牛肉の輸入反対に端を発したろうそく集会が不法暴力に変質し、政府が法的対応を誤ったことにより、国政全般がマヒ状態に陥っている。国民の多様な声を制度の枠内に収めるべき国会は、国民の税金で給料をもらってから1ヵ月が経った今も、開院に漕ぎ付けず、国政混乱の収拾の目途が立っていない。

▲開院に漕ぎ付けず、職務遺棄の国会〓18代国会は先月30日付で任期が始まったものの、大韓民国の心臓部のソウル市役所前の広場と光化門(クァンファンムン)交差点が2ヵ月にわたって暴力に蹂躙され、警察官や記者がデモ隊に暴行を受けているのに、手を拱いてばかりいる。

このため、国民の生命と安全を守るべき政府の存在価値、代議民主主義を具現するべき国会の存在価値に疑問を呈する声も高まっている。国会法が定めた開院日時(任期開始7日目・6月5日)を自ら破った国会議員の一部は、国会に背を向け、不法デモの現場へ出向いたりもする。

韓国経済に致命的なダメージを与えている原油高や原材料価格の急騰、民主労働組合総連盟のストなどが重なり、庶民の生活が危機に追い込まれていることを受け、政府与党が急いで民生対策を打ち出したものの、法的な枠組みを作るべき国会が1ヵ月も「サボタージュ」をしているせいで、民生対策は公務員の引き出しの中で眠っている格好だ。

▲不安定な植物内閣〓政府は、韓昇洙(ハン・スンス)首相をはじめ、閣僚全員が辞意を表明して20日近く経ち、業務の空白状態が続いている。閣僚の交代が確実視されている省庁は、ほとんど仕事に手をつけずにいる。交代が流動的な省庁は、大統領府と政界の動きに神経を尖らせたまま、「機嫌の伺い」に徹している様子だ。

首相室では7月末に計画されていたアフリカ資源外交の準備が事実上中断された。農林水産食品部や保健福祉部の公務員らは、「決裁を受けるべきなのか、新長官が就任するまで待たなければならないのか悩ましい」と言っている。

経済省庁は、原油高やウォン安に加え、国際金融危機まで重なった状況下で、「回生政策」を打ち出す意欲も、自信も失った。現在推進中の原油高対策のほかには、各省庁別に調整が急がれる懸案も先送りにされている。

政府の関係者は、「高官らは自分の身の置き場に、中・下位の公務員らは後続人事によるポストの異動にのみ気を使っている状況だ」とし、「早く国政のリーダーシップを取り戻し、政策を樹立しなければならない」と述べた。

▲都心のマヒ状態が日常化〓先月2日に始まったろうそく集会は、一部デモ隊の暴力デモが見え始めた先月末から道路占拠や警察車の破壊、警官への暴行など、不法の様相が毎日のように繰り返されている。

ソウル広場と清渓(チョンゲ)広場で開かれる予定だった様々な文化イベントは次々とキャンセルされ、世宗路(セジョンロ)一帯へ市民の足が遠のいてしまい、地域商人らの経済的な打撃も深刻化している。

毎日午後7時になると、世宗路と新門路(シンムンロ)、社稷路(サジクロ)など主要道路の交通が遮断され、タクシーやバスなど「市民の足」が遠回りで運行されるなど、その被害は国民がもろに受けている。