地球温暖化による気候変化が渡り鳥の移動時期を変化させていることが分かった。国立公園管理公団は2006〜2007年の春季、上海・福州・香港など中国東南部地域を離れて、多島海(タドヘ)海上国立公園の紅島(ホンド)地域に飛んでくる渡り鳥84種を調査した結果、ツバメ、ウグイスなど13種の移動時期が平均18.9日早まったと、5日、発表した。
昨年3月20日初めて紅島へやってきたツバメは、今年は16日早まった3月4日に初めて目撃された。ツグミも昨年3月18日から今年は3月5日へ13日早まった。カワセミ(36日)、ゴイサギ(32日)、アマツバメ(31日)、ウグイス(28日)などは1ヵ月ぐらい移動時期が早くなった。反面、ノビタキ、アトリの2種は移動時期が平均11日ぐらい遅くなった。
公団側は、渡り鳥の移動時期の変化は地球温暖化による気候の変化と密接な関わりがあるものと見ている。公団側は、韓国の紅島と中国東南部地域の今年3月の平均最低気温が昨年の3月に比べて、0.5〜2.0度上がったと説明した。一部渡り鳥の移動時期が遅くなったのは、鳥の種類によって気候の変化が与える影響が違うためと分析されている。
国立公園・渡り鳥研究センターのチェ・ヒヨン博士は、「先進国では数十年前から鳥類を対象に気候変化関連研究を進めている。韓国も渡り鳥を気候変化の指標種(特定の環境条件を示す生物)と見て、関連研究に拍車をかけなければならない」と話した。
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