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「今年の夏、史上最悪の猛暑」 ソウルで地球温暖化シンポ

「今年の夏、史上最悪の猛暑」 ソウルで地球温暖化シンポ

Posted March. 22, 2007 03:03,   

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「人間が地球温暖化の主犯だという点と、温暖化が気候変化の主な原因だという事実がはっきり分かりました」

21日、韓国気象学会主催で、ソウル中区(チュング)ミレ二アム・ソウルヒルトンホテルで開かれた「地球温暖化とその社会・経済的影響」というテーマの学術シンポジウムで、米ワシントン大学のデニーズ・ハートマン教授や、フィル・ジョンズ英国イースト・アンゲリア大学教授など国内外の専門家たちは、1956〜2005年の50年間の温暖化率が1906〜2005年の100年間より2倍近く高まっており、海水面も1880年の観測以来、引き続き上がっている」と明らかにした。彼らのほとんどは、2月に発表された気候変化に関する政府間協議体(IPCC)の第4回評価報告書作りに参加した。

▲東アジアや韓国、降雨量も増加〓基調演説を行ったジョンズ教授は、「今年は全世界的に史上で最も暑い年になるだろう」と予想した。年間平均気温が上昇するのみならず、1997〜98年のようにエルニーニョの影響まで加わり、最も暑い夏になりうるという。ジョンズ教授は、世界的に今年1、2月ともに暖かく、このようになる可能性がさらに高まったと述べた。

とりわけ、ジョンズ教授は、気候変化において、「人間の活動」による人為的な要員を除いた火山噴火のような自然的な強制力のみを見た場合、むしろ地球は冷めるべきだと主張しながら、主犯は「人間」だと指摘した。

日本の筑波大学気象研究所の鬼頭昭雄博士は、「各種の気候モデルやシナリオを使った結果によると、東アジアの地表面の大気温度上昇は世界平均より20%高くなるだろう」と予測した。

気象研究所のクォン・ウォンテ博士は、「気候変化モデルのうちの一つのシナリオによると、韓半島は21世紀末には気温が4度も上がり、降水量は16%も増加するだろう」と予想した。

▲低炭素社会に進むべき〓専門家たちは、温暖化緩和のためには化石燃料の使用による二酸化炭素の排出から減らすべきだと主張した。米イリノイ大学のマイケル・シュレジンジャー教授は、「まだ二酸化炭素が気候変化の一因だということがはっきり解明されていないからといって、炭素排出を減らす努力を後回しにすれば、将来的にはもっと大きな代価を払わなければならなくなるだろう」と主張した。

啓明(ケミョン)大学の李ミョンギュン教授も、「現在、試験段階の炭素取引市場の有効性についてはすでに先進国や途上国ともに共感しており、炭素取引はさらに活発になるだろう」と展望した。李教授は、最近、中国が発展途上国としては初めて取引所設置計画を明らかにしたことについて、市場や情報に近く、韓国には有利に働くだろうと予想した。



kimkihy@donga.com